笠間市と東日本電信電話株式会社 茨城支店(以下、NTT東日本)は、NTT東日本が開発中の「IoT健康管理システム」を用いて、市役所職員のヘルスケアをサポートするトライアルを、2021年12月~2022年3月末の間実施した。
このトライアルでは、NTT東日本が開発中の「IoT健康管理システム」を活用し、職員のバイタルデータや役所内の環境データを一元的に可視化することで、職員の心身の変調の早期発見や職場環境の改善への効果検証と、市内の中小企業事業者等への展開の可能性を検討した。
取得したストレス値について職員個別の傾向を可視化した結果、継続的にストレス値が高い傾向の職員や、前月と比較してストレス値が向上した職員の特定と、業務内容の違いによるストレス値の傾向を把握することができた。

また、自己申告による業務や生活面での心理的負荷度合いと、デバイスで計測したストレス値を比較した結果、自己申告とデバイス計測にギャップのある職員を確認することができた。

さらに、曜日や時間帯毎に高ストレス値が計測された回数を比較した結果、曜日別で比較すると、月曜日~木曜日に比べて金曜日は「高ストレス値を計測した回数」が少ない傾向であった。
また、午前と比較すると、午後の方が「高いストレス値を計測した回数」が多い傾向であり、特に15時~16時に多くなる傾向であった。

今回トライアルで得られた知見から、業務内容に応じた職員毎のストレスケアや、ストレス度合にギャップが認められる職員に対し継続したケアを実施していく等、職員の健康管理に反映していくとともに、市民生活の質の向上に向けた取り組みを、官民連携により推進していくとしている。
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