株式会社アシックスは、様々なデータを用いた統合的な解析により、健康増進を支援する「ASICS WELLNESS DATA PLATFORM(アシックスウエルネスデータプラットフォーム 以下、AWDP)」を開発した。
今回開発したAWDPは、アシックス独自の健康増進プログラム「ASICS HEALTH CARE CHECK(アシックスヘルスケアチェック 以下、AHCC)」の測定結果や、運動習慣を促進するスマートフォンアプリ「ASICS WELLNESS CONSULTANT(アシックスウェルネスコンサルタント/以下、AWC)」の利用履歴などのデータ分析と管理が行えるようになっており、健康増進施策を提供する。

具体的には、AHCC測定による歩行能力、体組成、認知機能、体力、ストレスなどの詳細なデータが、個人、企業、自治体、コミュニティ単位で管理でき、全国平均や目標データなどと比較することで、健全度(アシックス独自の判断基準)がわかる。
また、コミュニティに所属するメンバーのAWCアプリ利用率やトレーニングの実施率など、利用者の要望にあわせたデータも提供する。加えて、AHCC測定を2回以上実施した場合、前回の測定結果と比較することで、健康増進施策の成果を可視化する。

コミュニティ単位の場合、コミュニティメンバーの現在の健全度に応じてグループ分けすることで、それぞれのグループに適した健康改善のためのソリューションを提供する。
例えば、健全度が高いグループには、体力を維持するために、ランニングやウォーキングセミナーなどへの参加を提案。一方、健全度が低く、改善の必要性が高いグループには、その健全度にあわせてAWCアプリのトレーニング動画を提供する。
また、AWCアプリを使って、モチベーションや頑張りを評価するポイントシステム「モチポ」や、トレーニング回数などで競うコミュニティ限定のイベントを開催することができる。

現在、いくつかの企業や自治体に向けて提供を開始しているが、今後はアシックススポーツ工学研究所と連携し、AHCC事業のデータのほか、健康診断の結果や睡眠、食事などの外部データを掛けあわせることで、より具体的なソリューションを提案するなど、さらなるパーソナライズ化を推進していくという。
さらに、AWDPで得られた高付加価値データを活用した「データ分析事業」など、新たなデータビジネスを検討するほか、様々な企業との連携もはかっていくとしている。
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