株式会社東芝と株式会社DeNAライフサイエンスは、両社がそれぞれ蓄積してきたゲノムデータを含むヘルスデータの利活用に関する協業の検討を、2023年01月26日から開始した。
今回の協業により、東芝が保有するゲノムデータに結びついた健康診断結果・問診結果・レセプトデータと、DeNAライフサイエンスが保有するゲノムデータに結びついた生活習慣アンケートデータを、両社それぞれが保有するヘルスケアサービスなどと相補的に連結し、製薬・食品・健康分野などでの利活用の可能性を検討する。
具体的には、「創薬プロセスの支援」「薬剤上市後の分析支援」「健康増進を支援するサービス開発」「リコンタクトパネル参加型の臨床試験・研究の運営」の4テーマに関して検討を進めていく。(トップ画参照)
「創薬プロセスの支援」では、独自の遺伝的背景を有する集団を見出し、病気のタイプに合わせた創薬標的の探索や、既存薬剤の再活用(リパーパシング)などへのデータ利活用の可能性を調査する。
「薬剤上市後の分析支援」では、薬剤の副作用や合併症等の発症メカニズム、および個人差を見出すため、ヘルスデータの複合的分析を見据えたデータ利活用の可能性を調査する。
「健康増進を支援するサービス開発」では、ヘルスデータを組み合わせて解析し、糖尿病や心血管疾患などの生活習慣病予防のための行動変容プログラムを構築する。
「リコンタクトパネル参加型の臨床試験・研究の運営」では、データベースの構築に参加いただいた方々から研究への参加の同意を取得し、食品・化粧品・製薬メーカーなどの臨床研究を受託し被験者募集やデータ収集を共同で実施する。
東芝とDeNAライフサイエンスは、両社が持つデータを活かし協業することで、様々な企業へデータの利活用サービスを提供することを目指すとしている。
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