凸版印刷株式会社と株式会社ハイフライヤーズは、保育園での園児の生体データ・ストレス値を可視化する実証テストを2021年10月に実施しており、本日、その第2弾を2023年7月11日より開始することを発表した。
今回実施される第2弾の実証テストでは、第1弾から対象年齢や人数を増やし、保育園を利用する0歳児~5歳児全ての年齢での有効性を測る。
凸版印刷は、Bluetooth技術による位置情報と、ネットワークカメラによる映像データを組み合わせ、クラウド上で人や資材の動態を可視化して作業員などの労務状況を分析できるサービス「ID-Watchy(アイディーウォッチー)」シリーズを提供する。
さらに、「ID-Watchy」に、ホシデン株式会社製のリストバンド型生体センサ「MEDiTAG(メディタグ)」を連携させ、個人のパルス・転倒検知・ストレスレベル・歩数検知といったバイタルデータをリアルタイムに取得し、健康状態を把握できる機能を追加したサービス「ID-Watchy Bio(アイディーウォッチーバイオ)」を提供している。

現在、位置情報はUWB(Ultra Wide Band:超広帯域無線通信)による精度向上、映像情報は低遅延・高精細化と顔認証機能の追加など、高機能化・高付加価値化を進めている。
なお、ハイフライヤーズが運営する認可保育園「キートス」には、全保育室に園児の様子を確認することができる「見守りカメラ」が設置されている。
今回の実証テストでは、特に生体データの計測に重点をおき、「ID-Watchy Bio」で収集した乳幼児の脈拍や血圧、ストレス値と見守りカメラの映像データを組み合わせることで、まだ言葉をうまく話すことができない子どものストレスや異変を可視化し、身体の不調や虐待・事故の防止および、命を見守るための仕組みを検討する。
今後は、実証テストの結果を基に、凸版印刷の「ID-Watchy Bio」をハイフライヤーズが千葉県内で運営する保育園、「キートスチャイルドケア」・「キートスベビーケア」11園への導入の検討、自治体や企業、大学等の研究機関との協力展開も視野に入れているのだという。
また、このシステムを活用し、将来的には乳幼児突然死症候群(SIDS)や熱中症の予兆検知ができるようにしていきたいとしている。
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