株式会社コンテックは、AIを活用した特許技術を搭載の調剤監査システムを開発し、現行機「audit-BCR」の後継システム「audit-i(オーディット・アイ)」として、2023年秋より出荷することを発表した。
「audit-i」は、薬剤の種類や数量を同時に識別して、薬の取り間違いなどのリスクを低減する調剤監査システム「audit」シリーズの最新モデルだ。従来モデルから、質量と高さが2分の1となり、体積比60%減を実現している。
また、基本的に本体のみで薬剤・数量の監査が可能で、別途モニタなどの設置は必要ない。
「audit-i」は、薬剤種類判別の機能にAIを応用したコンテックの特許技術を採用しており、画像判定とバーコードによる薬剤の確認、重量計測による錠数確認を一度に実行することが可能だ。
コンテックの実験データによると、通常、AIによる新たな薬剤の追加学習には12時間を超える時間が必要となるが、特徴抽出処理を行う同社独自の技術により、薬剤判別の精度と処理速度を下げることなく、再学習時間を3秒以下に短縮させることに成功している。
特定の撮影条件下でなくても薬剤識別を可能とする技術や、クラウド上で薬剤マスタの生成など、AIをベースとした多数の技術を搭載している。
監査作業を実施することで自動的に監査記録が保存され、過去の調剤内容を画像で確認できるため、患者からの問い合わせにも対応することができる。
また、「audit-i」は、クラウドサービス「audit cloud」を利用することで、マスタデータをオンラインから取得することができる。
これにより、最新の薬剤データを監査に反映・利用が可能となり、医薬品の包装デザイン変更等のマスタ反映や、旧機種にて手間がかかっていた導入時のマスタ登録の手間が緩和され、複数店舗への導入時にもマスタデータの共有が可能だ。
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