2022年10月27日に発表された文部科学省のデータによると、令和3年度の小・中学校における不登校児童生徒の人数は、24万4940人にのぼり、9年連続で増加傾向にある。
また、発達障害を抱える児童も増加傾向にあり、児童専門の心療内科の重要性が高まっている。
こうした中、SCENTMATIC株式会社(以下、セントマティック)は、同社が開発する、香りを言語化するAIシステム「KAORIUM(カオリウム)」を、子供のこころの治療を専門に行う「キッズハートクリニック外苑前」に、2023年5月より設置したことを発表した。
「KAORIUM」は、香りと言葉を相互に変換するAIシステムだ。曖昧で捉えにくい香りの印象を言葉で可視化したり、ある言葉に紐づく香りを導き出したりすることが可能だ。
今回「KAORIUM」を導入するキッズハートクリニック外苑前の院長である篠原一之氏は、「治療をサポートするという観点では、香りの記憶を言語に繋げる役割として、KAORIUMに期待しています。
KAORIUMを活用して、好きな香りから想起される言語が導き出せると、子供の感情を解明する手助けになる可能性があると感じています。
さらに、選択する匂いや言語によって、病気の症状が違うなどもわかると、より良いと期待しています。」と述べている。
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