高齢化によって要介護者の人口が増加する中、介護現場は慢性的な人材不足の問題を抱えている。これからの介護は、介護従事者の経験やスキルに左右されない、データに基づく科学的介護による介護作業自体の削減が求められている。また、高齢者の半数以上が人生の最期を自宅で迎えたいと考えており、本人・家族が望む在宅での医療・介護ケアの提供体制(地域包括ケアシステム)の構築が必須である。
株式会社アルムは、医療・福祉分野におけるモバイルICTソリューションを提供している。医療ICT事業においてはグローバルに展開しており、世界累計30カ国以上にソリューションの導入実績がある。介護DX事業においては、医療・介護サービスをシームレスに繋ぐ多職種連携ソリューション「Team」を国内の訪問介護・看護事業所に提供している。
株式会社Z-Worksでは、高齢者介護施設などの居室状況を見える化する介護支援システム「ライブコネクト」を全国の高齢者入居施設に導入している。センサーによる異常通知で高齢者の重篤化を防ぎつつ、同時にデータ解析に基づく日常リズムや体調の変化を捉え、早期介入や看取り対応などを実現し、介護従事者の人員配置の最適化を可能にする。
このほどアルムとZ-Worksは、高齢化社会における課題解決および科学的介護の推進の実現に向けた業務提携契約を締結した。
今回の業務提携により、Z-Worksのライブコネクトの販売支援、およびアルムのTeamとライブコネクトを連携したソリューションを提供する。ライブコネクトで収集したバイタルデータをTeamを使用することで多職種間で共有が可能となり、科学的介護の提供や医療・介護事業者への負担軽減に貢献する。
今後両社は、高齢者などの介護を必要とする在宅利用者向けサービスの展開を進め、行政が掲げる高齢者の看取り体制の強化および災害対策を可能にするソリューションを提供する。また海外の介護市場へライブコネクトの展開を目指すとしている。
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