兵庫県養父市は、少子高齢化が進む中山間地域で、医師の地域偏在による医師不足と、高齢者の医療アクセスの改善が課題となっている。
こうした中、株式会社ブイキューブ、兵庫県養父市、ウィーメックス株式会社は、リアルタイム遠隔医療システム「Doctor Cart」が搭載された「TELECUBE」を養父市の公民館に設置し、2023年11月7日よりオンライン診療の実証事業を開始する。
今回の実証事業では、養父市明延地区にある「あけのべ憩いの家」で、医師が常駐しないオンライン診療のための診療所を開設し、診療を行う。
「あけのべ憩いの家」は、もともと診療を目的とした施設ではないため、ブイキューブが提供する防音個室ブース「TELECUBE」内に、ウィーメックスのリアルタイム遠隔医療システム「Doctor Cart」を設置することで、患者のプライバシーに配慮した診療を実施する。
今回の実証事業を行うことにより、患者と医師双方のニーズに適した地域医療への貢献を目指し、養父市とともに運用体制や診療に必要な設備・機器等の検証を行う。
なお、2023年10月13日に行われた、オンライン診療を受ける患者への説明会では、「TELECUBE」内に設置された「Doctor Cart」の高性能スピーカーを通じて音がクリアに聞こえたため、「先生の声がしっかり聞き取れ、会話もできた」「雪が降ると診療所に行くのが大変だからとても嬉しい。助かります。」といった声があがったのだという。
3者は今後も、全国のへき地等における「医師が常駐しないオンライン診療のための診療所での診察」の実運用に向け、医療機関とも連携しながら、具体的な運用方法について検討を進めていくとしている。
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