トライアルと九州大学病院がコンソーシアム設立、購買データと医療データを活用

株式会社トライアルホールディングス(以下、トライアル)は、国立大学法人九州大学が運営する九州大学病院と共に、購買データと医療データを活用する新型のコンソーシアム「ライフケアテックコンソーシアム」を設立した。

その設立と共に、アサヒグループジャパン、旭食品、加藤産業、東洋水産、日本ハム、ヤマエグループホールディングスなど、合計20社の参画が決定した。

「ライフケアテックコンソーシアム」は、トライアルの購買データと九州大学病院が持つ医療データの活用基盤を整備し、基礎研究を行う団体だ。

ビッグデータが生成されることで、病気になるリスクの解明に貢献し、予防医療への転換を促す。また、参画各社へ情報を共有することで、健康に貢献する商品開発に活かすことも視野に入れている。

トライアルの役割は、自社が開発したデータベース基盤「e3smart」の技術と購買データの提供で、コンソーシアムが活動できる環境を整備することだ。

九州大学は、医療データ(カルテデータ)の提供を行い、予防医療への転換の起点を作る。メーカ・卸各社はコンソーシアムから共有されたデータを活用し、健康維持に貢献する商品やサービスの開発を行う。

今後の計画としては、2024年に九大病院の持つ医療データとトライアルのID-POSの突合を行い、基礎研究を開始する。そして2025年には、参画メーカ・卸各社との共同研究が始まる。

2026年には、医療データの基盤が完成し、参画各社がデータの活用が可能になるとしている。ただし、個人情報保護法および次世代医療基盤法の定める条件を満たしたものに限るとのことだ。

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