株式会社タニタヘルスリンクは、生活習慣病予防支援サービス「ミライフ」を商品化したことを発表した。
「ミライフ」は、健康診断と生活習慣データから将来の健康リスクをAIが予測し、現在の生活習慣が引き起こす影響をイラストなどで分かりやすく「見える化」するサービスだ。将来の健康リスクと生活習慣の改善方法をパソコンやスマートフォンで確認できる。
今回、運用体制が整ったことを受け、従業員や地域住民の生活習慣病予防を推進する企業や健康保険組合、自治体などに向けて、2024年2月1日より本格的に提供を開始する。
生活習慣病の予防には、日常生活での栄養バランスのとれた食事、適度な運動、十分な睡眠など、正しい生活習慣を定着させることが重要である。しかし、多くの世代で健康に関心がない、または正しい生活習慣の継続が難しいという問題がある。
そこで「ミライフ」は、生活習慣改善の動機付けに必要な「現状分析」「将来予測」「予防方法」の3カテゴリーにおいて、健康診断と生活習慣データをもとに、一人ひとりの健康リスクやそれに備えた情報を提供する。
具体的には、「現状分析」では、健康診断の各検査値を3段階(「異常なし」「生活習慣改善(保健指導域)」「受診勧奨」)で表示し、注意すべき生活習慣から生じる健康リスクを47タイプに判別し、関連する健康情報をイラストとともに表示する。
「将来予測」では、現在の生活習慣を続けた場合の将来の健康リスクをAIが予測する。このAIは、千件以上の論文から生活習慣や検査数値との関連性を学習させたハイブリットエンジンで、「体格」「血圧」「糖代謝」「脂質代謝」「肝機能」「尿酸」「腎機能」「血液一般」といった8項目について、現在の生活習慣が引き起こす影響を5段階で解析する。
また、メタボリックシンドローム該当要件である「血圧」「血糖」「脂質」3項目の将来リスク度もレーダチャートで視覚的に表示する。
「予防方法」では、一人ひとりの将来の健康リスクに応じた、改善や継続が必要な生活習慣や、具体的な改善方法を保健師や管理栄養士が作成した動画コンテンツなどで紹介し、改善に向けた意欲を高め行動変容を促す。
なお、「ミライフ」と同時展開する、生活習慣改善サポートシステム「健康シフトプラン」をオプションで組み合わせることも可能だ。
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