医療従事者は、患者への治療以外にも診療録や書類作成に多くの時間を割いている。特にリハビリテーションの現場では、患者とのコミュニケーション時間が長く、情報量が多いことや、筋力トレーニングや歩行介助などで手を使うために記録が難しいという問題があった。
こうした中、株式会社Pleapは、医療従事者と患者との会話から、AIがカルテ原稿を自動生成する診療支援ツール「medimo」を展開している。
そして本日Pleapは、医療法人せいわ会 彩都リハビリテーション病院、医療法人晴風園 川西リハビリテーション病院、MR&S有限会社SDX研究所と共同で、リハビリテーション分野に特化した生成AIソリューションの開発を開始した。
「medimo」は、Pleapが提供するカルテ自動生成サービスだ。音声認識とAI要約を用いて、医療従事者と患者の会話から自動でカルテの原稿を作成する。
「medimo」オリジナルのAIモデルでは、リハビリテーション現場のニーズに完全対応できなかったため、今回リハビリテーション分野の諸課題に対応できるモデルの構築を目指してプロジェクトが開始された。
2024年1月現在、彩都リハビリテーション病院および川西リハビリテーション病院でセラピストの音声データを含むデータ収集を行っている。
データ収集後、カルテ作成時間・業務負担への効果検証、そして実装へと進む予定だ。
具体的には、リハビリテーション業務に対応したセラピストの音声データを数ヵ月に渡って収集し、現場の音声環境やリハビリテーション分野特有の専門用語に対応した音声モデル、そして現場が求めるカルテ内容の出力ができるAIモデルを用いて、カルテ作成時間と業務負担軽減に対する効果検証を行う。
2024年度秋より現場への本格導入を予定している。
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