株式会社インテックは、公益財団法人がん研究会 有明病院(以下、がん研有明病院)の病理検体トレーサビリティ情報を記録するシステムの構築で、医療情報連携プラットフォームを活用して支援したことを発表した。
がん研有明病院は、年間4万件近くの病理診断を実施しているがん診療に特化した施設だ。各診療科で採取された多くの検体は病理部門へ集約される。
医療事故や医療過誤を防ぐ医療安全の観点から、いつ・誰が・どこに運び・誰が受け取ったのかといった情報を正確に把握したいという課題があった。
そこで今回、がん研有明病院はインテックの医療情報連携プラットフォームを導入し、それを活用して病理検体トレーサビリティ情報を記録するシステムを構築した形だ。
インテックの医療情報連携プラットフォームの導入とシステム構築により、がん研有明病院の担当者は、各部門の情報をリアルタイムに収集・連携できるようになった。
これにより、病理検体の所在不明リスクが低減し、データ連携が容易になったのだという。さらに、FHIR形式でのデータ連携に対応し、個別の仕様をできるだけ排除した設計になっているため、今後、他の物品搬送業務や他院への展開も容易になることが期待されている。
がん研有明病院の鈴木一洋氏は「今回のシステム構築では、クライアントアプリケーションの開発はデータベース開発室のメンバーが担当し、サーバ機能はインテックが担当した。今後とも、状況に応じた最適な役割分担により、スピード感のあるシステム構築を進めていきたい」と述べている。
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