小野薬品工業株式会社は、臨床試験のIT基盤に日本オラクル株式会社のクリニカル・トライアル・マネジメント・システム「Oracle Life Sciences CTMS Cloud Service」(以下、CTMS)を導入したと発表した。
このシステム導入により、臨床試験情報とモニタリング活動をグローバルに一元管理し、システムの管理工数を削減する見込みだ。
オラクルのCTMSは、グローバルな臨床試験の進捗管理と既存システムとの連携により、臨床試験の品質と効率を向上させ、また社内データを活用して潜在的リスクの予測や試験成功確率を向上させるソリューションだ。
これにより、モニタリング業務のワークフローを標準化し、データをリアルタイムで可視化することで、業務効率を向上させる。
また、臨床試験情報管理のための標準モジュールとアクセラレータ(オプション)によって詳細な要件を実装することが可能で、APIにより他システムとも柔軟に自動連携することが可能だ。
さらに、オプションのCDA(Clinical Data Analytics)により、KPI(Key Performance Indicator)とKRI(Key Risk Indicator)をリアルタイムで可視化・分析することができる。
Oracle Health & Life Sciencesのエグゼクティブ・バイスプレジデント兼ゼネラルマネージャーのシーマ・ヴァーマ氏は、「小野薬品は効率とデータ駆動型の意思決定に焦点を当てたグローバル臨床試験の管理における変革を進めている。オラクルの包括的なCTMSを導入することにより、既存システムとシームレスに統合可能な最先端のソリューションを実装できた。オラクルのCTMSが革新的かつ効果的な臨床試験管理に向けた小野薬品のパートナーとなることを期待している」と述べている。
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