日本電気株式会社(以下、NEC)は、生成AIを搭載し、医療文書制作を支援する電子カルテシステム「MegaOak/iS(メガオーク アイエス)」の販売を、2024年4月から開始すると発表した。
今回新たに搭載する医療機関向け生成AI「MegaOak/iS AIメディカルアシスト」は、大規模言語モデルを使用し、診療情報提供書(紹介状)や退院サマリに活用できる文章案を自動生成するものだ。
この新機能は、診療情報を経過・検査・処方などに分類し、時系列に整理した上で要約文章を生成する。
生成された要約文章は、電子カルテの記載内容を関連付けて表示するため、医師がエビデンスを効率的に確認することが可能だ。また、「MegaOak/iS」の電子カルテ画面から文章を生成できる。
2023年にNECと各病院が実施した実証では、作成時間を平均47%削減でき、医師から高い評価を得たのだという。
「MegaOak/iS」のパッケージ標準価格は税抜き7,200万円からで、「MegaOak/iS AIメディカルアシスト」オプション機能利用料は月額税抜き5万円からとなる。ただし、初期費用がかかる場合もある。
今後は、「MegaOak Cloud Gateway」を用いて電子カルテシステムと各種クラウドサービスを接続し、他の電子カルテシステムを利用している医療施設でも利用可能とする予定だ。
また、生成できる文書の種類を増やすほか、将来的にはAIと電子カルテシステムを連携することで、最適なタイミングで文書を自動生成し、プッシュ型で提案するなどの機能を拡充する計画だ。
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