株式会社NTTドコモ(以下、ドコモ)は、スマートフォンに蓄積された生活習慣情報や位置情報などの利用許諾が得られたデータから、個人の幸福度を推定・見える化する「Well-being推定AI」を開発した。
なお、「Well-being推定AI」は、2024年5月以降、ドコモが提供する自治体向けヘルスケアサービス「健康マイレージ」の機能として提供を開始予定だ。
Well-beingとは、身体的や精神的な健康な状態だけでなく、社会的観点においても良好で満たされている状態を指す。これまでWell-beingを計測するためには、40問のアンケート「Subjective Well-being Inventory」(以下、SUBI)を用いることが主流だったが、継続的な回答や採点が要求されるため、利用者の負担が大きく、公共政策等での活用に課題があった。
そこで今回開発された「Well-being推定AI」は、普段通りスマートフォンを普段使うことで、意識せずに身体的・精神的・社会的の3観点からWell-beingの推定を可能とすることを目指している。
ドコモのビッグデータ解析技術および機械学習などのAI技術をもとに、生活習慣情報等とSUBIの回答との関係性を学習させ、「Well-being推定AI」の開発を実現した。
推定結果を「健康マイレージ」アプリ上で毎週提供することで、住民のWell-beingに対する意識向上と、自身の生活習慣の振り返りや自主的なセルフケアが期待できる。(トップ画)
また、自治体に対しては、Well-being推定結果に基づき、住民のWell-beingの変化を見える化し、地域活性化に向けたイベントの企画や、生活利便性の向上に利用する、といった使途が想定されている。
なお、この「Well-being推定AI」は、ヘルスケアに関連したさまざまな健康状態や生活習慣などを推定するAIを集約した、「ヘルステック(HealthTech)基盤」に実装される予定だ。また、「ヘルステック基盤」のAPIと連携し利用することも可能となるとのことだ。
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