株式会社アルムは、医療・ヘルスケア領域における生成AIエコシステムプロジェクトを開始した。
このプロジェクトでは、日本全国の医療機関の希少疾患や難病を含む、さまざまな実臨床の医療データを、患者から個別電子同意を得て蓄積し、生成AIに医療データを提供する。
また、アルムが提供する医療関係者間コミュニケーションアプリ「Join(ジョイン)」にチャット形式で実装される生成AIの有用性の検証を行う。研究支援・協業・オープン化・規格整備に取り組み、行政・患者団体・学会等とも連携するとしている。
そして、社会実装モデルとして、生成AIの出力に対するモニタリング・是正内容を生成AIの研究機関、生成AIベンチャーやグローバルIT企業への提供を予定している。
さらに、生成AIによる診療支援・保健行政支援を通じて、医療・介護現場に利用環境を提供する。
アルムは、医療関係者間コミュニケーションアプリ「Join」、PHRアプリ「MySOS(マイエスオーエス)」と、多職種連携システム「Team(チーム)」を医療・介護現場・患者に提供している。
今回、これら既存のアプリに他のSIPプロジェクトで開発される生成AIを導入し、各種届出書類、指定難病や身体障害者手帳の取得に必要となる、意見書の作成等の専門医の文書作成支援ソリューションの開発を行う。
加えて、患者や家族にも専門性の高い診療支援や膨大な介護データから、必要な情報を咀嚼してリアルタイムに届け、相談に乗るシステムを開発する計画だ。
アルムは今後、生成AIを導入したシステムを国内外4,000の医療・介護施設や、1,000万人以上の患者や家族に提供し、医療者や介護者による難病や希少疾患、難しい症例の専門医相談支援をアルムの各ツールを通じて会話形式で行うとしている。
また、未病・医療・介護におけるリスクのコントロールに繋がる生成AIエコシステムプロジェクトを計画している。
無料メルマガ会員に登録しませんか?

IoTに関する様々な情報を取材し、皆様にお届けいたします。