株式会社ディー・エヌ・エー(以下、DeNA)の子会社である株式会社アルムは、個人の健康情報を記録した医療データである「PHR」による健康管理アプリ「MySOS(マイエスオーエス)」をアップデートし、リリースしたことを発表した。
「MySOS」は、利用者やその家族の健康管理や治療生活をサポートするアプリだ。「PHR」による個人の健康管理に加え、家族間でデータを共有することで、アプリを持たない子どもや高齢者などの生活をサポートする。また、地域医療や災害時における医療・行政サービス提供にも役立てることが可能だ。
「MySOS」では、利用者の疾患や年齢などの情報とニーズにあわせた情報提供ができる機能搭載を計画しており、その第一弾として、今回、DeNAの子会社である日本テクトシステムズ株式会社が開発した認知機能維持・改善に関する情報を提供する「KENNOライフアシスト(仮称)」β版を搭載した。
これにより、性別や年齢、生活習慣等の個々のニーズにあわせて、運動や食生活など、生活に関する情報を生成AIが総合的に提案する。
また、サービスUI/UXを刷新。利用者が日々の記録・管理ができるUX体験の向上を目的に、アプリ初回ダウンロード時のナビゲーションを導入し、各アイコンや全体のカラーを変更した。
さらに、マイナポータルと連携し、薬剤情報に加え、処方情報、調剤情報、医療費通知情報が新たに取得可能となった。医療費の情報を取得できるようになったことで、「MySOS」で診察中の医療者とのコミュニケーション時のサポートから、診療後の医療費の情報管理までを一貫して行うことが可能だ。
加えて、新しくオンライン診療機能の提供を開始した。医療機関向けのブラウザシステムとアプリを連携することで、利用者は「MySOS」アプリからオンライン診療を受けることができる。
なお、医療機関向けのブラウザシステムでは、患者がアプリに記録したバイタル情報やマイナポータル経由で取得した薬や健診の情報をはじめとした医療情報を閲覧することが可能だ。
アルムは、引き続き「MySOS」のPHR機能を強化することで、利用者の健康管理をサポートするとしている。
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