メタバースとは、インターネット上に構築された仮想空間のことを指す。ユーザーは、仮想空間内にアバターと呼ばれる自分の分身を使ってアクセスし、同じ仮想空間上にアクセスしている他のユーザーと音声やテキストなどでコミュニケーションを取ることができる。また、メタバースの特徴として仮想空間上で商品の制作・売買やサービスの提供といった経済活動を行うことができる。
昨今注目されているメタバースは、国内ではゲームやイベント開催などの利用が中心であるため、企業のブランディングや利用客・従業員とのコミュニケーションに活用されている事例が少ない。また、独自のメタバースを開発するにあたっては、往々にして多額の費用や長い開発期間、高度な技術が必要となることから、企業がメタバースを活用してのビジネスを検討する場合には、構築に要するコストと開発エンジニアの確保が課題となっていた。
Fabeee株式会社は、独自のメタバースを手軽に構築できる企業向けパッケージサービス「Fabeee Metaverse Package」の提供を開始した。
同サービスでは、ユーザーはアバターを操作することでメタバース内を自由に移動することができる。通常の歩行だけではなく、走る、ジャンプすることも可能だ。ユーザー同士の位置関係を考慮して、近くにいるユーザーの声は大きく、遠くにいるユーザーの声は小さく聞こえる。声を出せない環境のユーザーのためにテキストによるチャットも可能だ。
また、VRデバイスを装着しているユーザーは、VRデバイスを通じて腕と手の動きをメタバースプラットフォーム上にフィードバックすることができる。PCやスマートフォンユーザーは、予め動作をキーボード等に設定しておくことでアバターに特定の動作をさせることができる。さらに、メタバース内に設置されたホワイトボードやディスプレイに、PCやスマートフォン内に保存されている資料や写真を投影することができる。
企業の独自色を全面に押し出したメタバース空間を演出するために、メタバース内に配信するアセット(建物や家具などの配置物)は数万点から自由に選択することができる。また企業オリジナルのアセットを作成することも可能だ。
同サービスにはMetaQuest2、Windows、MacOS、iOS、Androidからアクセスできる。VRデバイスを所有しない人でもPCやスマートフォンからアクセスできるため、様々なユーザーが独自メタバースを利用することができる。構築された独自メタバースには、デバイスを問わず20人までの同時接続に対応している。社内イベントはもちろん、外部ユーザーを招待してのイベントも開催可能だ。
無料メルマガ会員に登録しませんか?

IoTに関する様々な情報を取材し、皆様にお届けいたします。