凸版印刷株式会社は、バーチャルモールアプリ「メタパ」を2021年12月から提供開始している。
メタパは、仮想空間上に構築した複数の店舗をモールのように一つに集約したアプリだが、これまでは店舗間を移動する際、ホーム画面のストア一覧からその都度店舗を選択する必要があり、買い物体験が途切れてしまうことや、各店舗の回遊性が低いことが課題となっていた。
また、同一空間内に入ることができるアバターが最大16人であったことに加えてアバター表現に制限があり、他のユーザーが選択したアバターと重複しやすく、自己表現やユーザー同士の認識がしにくいという課題もあった。
このほど凸版印刷は、同サービスに各店舗が集まったバーチャル空間「メタパーク」をオープンする。
メタパークは、メタパに出店する全ての店舗を同一空間内に配置し、ユーザーは自身のアバターを操作して自由自在にパーク内を回遊することができる。ホーム画面のストア一覧からその都度店舗を選択する必要なく、直感的に見て様々な店舗を回ることができる。
また、9月に実装された相互送客機能(※1)も今後順次拡大し、各店舗間のコラボレーションやコミュニティの活性化を促すことができる。パークの中心にあるセンター広場では、ユーザーが楽しめるイベント等の開催も可能だ。
さらに、同じ空間への同時入室可能人数を50人まで増やし、アバターも髪型や服装などのバリエーションを追加することで現在の全10種類から全18種類をラインナップとした。同時入室可能人数とアバターのラインナップは今後も順次拡大を予定しているという。
そして、メタパークのオープンに併せて、メタパがIT導入補助金(※2)ツールに登録し、認定された。補助金を活用することで、中小企業や小規模事業者でも安価にメタパへの出店が可能となる。
今後凸版印刷は、メタパをショッピングだけでなく観光や教育、ビジネス領域などに拡大し、2025年までにメタパのユーザー登録者数100万人を目指す。
※1 相互送客機能:バーチャル空間上の店舗間を自由にワープできる機能。店舗間同士のコラボレーション企画など双方で回遊促進を実施したい店舗に適している。
※2 IT導入補助金:IT導入補助金2022(サービス等生産性向上IT導入支援事業費補助金)は、中小企業・小規模事業者等が自社の課題やニーズに合ったITツールを導入する経費の一部を国が補助することで、業務効率化や売上増加をサポートする制度。
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