DNP、住宅用プレゼンテーションデータを短時間で高精細VRに変換するソフトウェアを開発

近年、住宅事業者と施主による注文住宅の商談では、設計図面やパース図に加え、パソコン等で完成イメージをシミュレーションする住宅用プレゼンテーションソフトの利用が広がっている。

これらのソフトは、図面データから簡易に3D表示ができる一方で、施主が理解しやすいリアルな画像データを生成するには、レンダリングソフトを使った長時間の作業が必要であった。

そうした中、大日本印刷株式会社(以下、DNP)は、注文住宅などの商談に使う住宅用プレゼンテーションソフトのデータを、短時間でVRに変換するソフトウェア「DNPバーチャルエクスペリエンス VRプレゼンゲートウェイ」(以下、VRプレゼンゲートウェイ)を開発し、2022年11月に提供を開始する。

「VRプレゼンゲートウェイ」は、一戸建て住宅の場合、住宅用プレゼンテーションソフトのデータを最短15秒で、高精細なVRに変換することができる。

利用にあたってVR変換する際の設定や調整を行う必要はなく、ゲーム用コントローラを使って、VR空間内をウォークスルーして説明することが可能だ。

また、データ変換用のエンジンとビューアが一体となっており、複数のソフトウェアを使用する必要はない。現在は、株式会社DTSの住宅用プレゼンテーションソフト「Walk in home 2022」に対応している。

今後DNPは、「VRプレゼンゲートウェイ」をハウスメーカや工務店など、住宅販売市場に向けて提供していき、ヘッドマウントディスプレイによるVR視聴の対応や、インターネットブラウザでの利用を通じてメタバースとの連動を可能にするなど、機能拡張を進めていくとしている。

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