マイクロソフトのHoloLens2、産業用メタバースにおけるコラボレーションツールをアップデート

マイクロソフトは、同社が提供する拡張現実ヘッドセット「HoloLens 2」が、産業用メタバースにおいて没入型コラボレーションを実現するアップデートを行ったことを発表した。

最新のアップデートでは、HoloLens 2で活用する「Dynamics 365 Mixed Reality」の主要なアプリ統合も実現しており、すでに統合している「Microsoft Azure」や「Power Platform」に加え、 「Microsoft Teams」と「OneDrive」も追加している。

これにより、クラウドによる生産性ツールやコラボレーションツールを、両手が塞がる現場の作業員も利用することができるようになった。

HoloLens 2のユーザは、Teamsの通話やチャット、Power BIダッシュボード、Word、PDFやビデオ、OneDriveフォルダ、カレンダーなどのホログラフィックウィンドウを、3Dで操作することが可能だ。

マイクロソフトのHoloLens2、産業用メタバースにおけるコラボレーションツールをアップデート
ホログラフィックウィンドウを並べて配置して、没入感のある3D体験で操作することが可能に。

また、Microsoft AzureやDynamics 365と、複合現実製品を活用することで、工場のフロアや倉庫におけるデジタルツインを構築し、製造プロセスやサプライチェーンプロセスをクラウド上でシミュレーションできるようになる。

これにより、運用効率の向上や環境フットプリントの削減などに物理的な形で取り組む前に、プロセスを改良することが可能だ。

さらに、 Dynamics 365 Mixed Realityの主要なアプリである、ホログラムにて指示をステップごとに示すアプリ「Dynamics 365 Guides」と、遠隔指示を行うことができるアプリ「Dynamics 365 Remote Assist」の統合も行っている。

これにより、Dynamics 365 Guidesを開始すると、アプリ内から直接遠隔指示を行うエキスパートを呼び出すことが可能だ。

他にも、Toyota Motor North Americaの協力により開発された「オブジェクト理解(object understanding)」では、オブジェクト全体をスキャンし、ホログラムを所定の位置に固定できるようになり、視差の問題が解消された。

マイクロソフトのHoloLens2、産業用メタバースにおけるコラボレーションツールをアップデート
「オブジェクト理解 (object understanding)」と呼ばれるHoloLens 2の機能。これにより、技術者が周りを歩き回っても、HoloLens 2 が個々のパーツではなく、車全体をスキャンし、ホログラムを所定の位置に固定できるようになった。

今後は、Dynamics 365 Mixed Realityのソフトウェアをあらゆるデバイスで利用できるよう取り組んでいくとしている。

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