オンライン空間で数千人規模のコミュニケーションを実現するには、近くにいるユーザのみと会話できるような制御が必要となる。
しかし、大量のユーザが参加するオンライン空間において、「近くにいるユーザーのみとの会話」を実現するには、全ユーザの発話する音声データに加え、位置情報や向いている方向、ユーザ同士の距離など、大量の情報をサーバ上で制御する必要がある。
さらに、オンライン空間では全ユーザが自由に移動可能なため、逐一変わっていく状況にリアルタイムに対応する必要がある。
そうした中、株式会社fcア(以下、CRI)は、コミュニケーションミドルウェア「CRI TeleXus(テレクサス 以下、TeleXus)」をバージョンアップし、数千人規模の「多人数ボイスチャット」機能をリリースする。
「多人数ボイスチャット」機能には、独自の分散型ルーティング技術が活用され、大量のユーザが同時に同じ空間で交流可能なシステムを開発した。
これにより、ユーザの端末で一部の情報を分散処理することで、サーバの処理量を低減。また、会話中のユーザのみに選択的に通信することで、サーバにかかる負荷を軽減している。
さらに、「TeleXus」の標準機能を組み合わせることで、数千人規模のオンラインコミュニケーションにおいても、ボイスエフェクトや空間オーディオを適用することができる。
なお、今回の製品アップデートでは「多人数ボイスチャット」機能の追加をはじめ、「P2P方式の通信の改善「空間オーディオの改善」「Speech To Text β版提供」といった機能強化を行っている。
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