遠隔アクセスツール及びWeb会議ツールを提供しているRSUPPORT株式会社は、2022年度12月に行われた「ポストコロナ時代のWeb会議実態調査」の追加結果を発表した。
今回公開された調査では、ビジネスパーソンを対象に、仮に自分の顔の代わりにアバターを映せる機能があったとして、どのようなビジネス会議シーンがアバターでの出席に適しているかを聞いた。
その結果、「適している」「どちらかといえば適している」と肯定的な回答が多かったシーンは、社内会議(少人数)が最多で51.3%。次点は社内会議(ラフな内容)で49.5%だった。
社内会議であっても、大人数での開催時や、逆に1対1での会議、真面目な内容の会議時は、アバターでの出席に関して否定的な意見が多数を占めた。

世代・年齢別にみると、全体で一番肯定的なシーンであった社内会議(少人数)において、20代男性の62.9%、20代女性の56.1%が肯定的な回答をし、全体の51.3%と比べて若い世代は特に肯定的であることが分かった。
一方で40代男性は社内会議(少人数)であっても37.2%と肯定的である率が低く、アバター出席に対する見解について世代間ギャップがあることが伺えた。
利用頻度別にみると、毎日Web会議をする層はアバター会議での出席に肯定的な傾向があり、社内会議(少人数)においては62.6%と肯定派が多い結果であった。
また、社外とのやり取りであっても、アバターを利用したカスタマーサポートに関しては、全体の5割弱が肯定的である結果となった。
例えば、ITサービスや家電等の操作方法説明や修理確認等のカスタマーサービスにおいて、Web会議ツールを使用して顔を出して対応することがあるが、カスタマーサポート担当者の中には、自身の顔を出して不特定多数の顧客を相手にすることに負担を感じるという声もあるという。
そこで、自身の顔の代わりにアバターでカスタマーサポートをすることは、オペレータの負担軽減の解決方法となる可能性があるとRSUPPORTは見ている。
さらに、アバターで会議に参加することに肯定的な回答をした方に、アバターでの参加が適している理由を聞いたところ、「発言しやすくなる(心の負担が軽減する)」が最多の46.0%。次点が「より自由なコミュニケーションができる」で36.4%、「カメラオフだと失礼だから」が32.7%という結果になった。(トップ画参照)
特に毎日Web会議をする層では「発言しやすくなる(心の負担が軽減する)」と回答したのが64.6%と、全体の46%と比較して優位的に高い結果となっている。
毎日Web会議を実施する層は、顔対面でのやり取りに疲労や精神的負担を感じており、アバター参加がその負担を軽減する可能性があるという結果となった。
その他、「より自由なコミュニケーションができる」「自分を映すよりもアバターを使う方が好印象」といった回答もあり、アバターを映すことがWeb会議コミュニケーションの幅を広げる可能性も示している。
なお、RSUPPORTはWeb会議サービス「RemoteMeeting」を提供しており、自分の代わりに10種類の3Dアバターで会議に参加できる機能を搭載している。

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