NTT Com・東映他、デジタルヒューマンを活用した接客・コミュニケーションの共同実験を開始

NTTコミュニケーションズ株式会社(以下、NTT Com)、東映株式会社、株式会社NTT QONOQ(以下、コノキュー)は、デジタルヒューマンを活用し、接客やコミュニケーションを行う実証実験を、2023年3月9日より開始する。

今回の実証実験では、東映ツークン研究所のもつデジタルヒューマン技術で生成された「ビジュアル」と、NTT人間情報研究所がもつモーションや音声を生成する技術により表現された「パーソナリティ」(ふるまいや音声)を掛け合わせることにより生み出された、リアリティのあるデジタルヒューマン「CONN(コン)」が、NTT Comのワークプレイス「OPEN HUB Park」で接客やコミュニケーションを行い、企業における新たな顧客接点としてのデジタルヒューマン活用の可能性を検証する。

「CONN」は、「デジタルカタリスト」として「OPEN HUB Park」内の複数のデバイスに登場し、来訪者の対応をする。

「CONN」のビジュアル生成には、実在のカタリスト9名の顔を、東映ツークン研究所の最新版スキャンシステム「LightStage(ライトステージ)」にてスキャンし、CGによりリアルな人間(デジタルヒューマン)を生成する技術を活用して生成された。

NTT Com・東映他、デジタルヒューマンを活用した接客・コミュニケーションの共同実験を開始
実在のカタリスト9名の顔をスキャンしてビジュアルを生成している。

パーソナリティの生成には、実在するカタリストのモーションキャプチャデータと音声データを、NTTグループが開発するAIエンジンに学習させ、カタリストのふるまいと声の特徴を再現している。

NTT Com・東映他、デジタルヒューマンを活用した接客・コミュニケーションの共同実験を開始
実在するカタリストのモーションキャプチャしている様子

そして、NTT Comが開発した独自ソフトウェアの活用により、生成したビジュアルデータとパーソナリティデータの特徴点を組み合わせ、学習済みのプログラムをもとに、モーション生成・音声生成を行うことで、「CONN」の3DCG化を実現している。

「OPEN HUB Park」内では、「レセプションゾーン」「プレゼンゾーン」「ライブラリーゾーン」の紹介を「CONN」が行う。

レセプションゾーンでは、7つのLEDモニターとARグラス上で、「CONN」が「OPEN HUB Park」のコンセプトを紹介する。

NTT Com・東映他、デジタルヒューマンを活用した接客・コミュニケーションの共同実験を開始
レセプションゾーンのイメージ

プレゼンゾーンでは、「CONN」が等身大のモニターに登場し、巨大LEDモニター上に表示される映像コンテンツの説明を行うとともに、質疑応答も実施する。

NTT Com・東映他、デジタルヒューマンを活用した接客・コミュニケーションの共同実験を開始
プレゼンゾーンのイメージ

ライブラリーゾーンでは、ARグラス上に動物たちが登場し、「OPEN HUB Park」内のライブラリーゾーンを案内する。

NTT Com・東映他、デジタルヒューマンを活用した接客・コミュニケーションの共同実験を開始
ライブラリーゾーンのイメージ

なお、ライブラリーゾーンでの「CONN」の案内は、今回の実証実験開始当初は実装せず、今後実装予定だ。

3社は、実証実験を通じて得られた知見をもとに、自社内でのデジタルヒューマンの活用を検討するとともに、イベントやショールームでのアテンダント、企業の受付、アパレル店舗の店員などへの提供を目指すとしている。

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