株式会社アルファコードと国立大学法人静岡大学 情報学部情報科学科 石川翔吾講師は、メタバース内で認知症の人の世界観を再現するプラットフォームを共同開発した。
このプラットフォームは、インターネット回線を必要とせず、通信遅延も最低限なメタバースソリューション「VRider COMMS(ブイライダーコムズ)」を基に開発されている。
同時に30人以上が接続可能で、体験者がVRゴーグルを着けることでメタバース内での活動を行うことができる。
ガイドは言葉や身振りで体験者とコミュニケーションをとりながら、任意のタイミングで心身機能障害により発生する体験をおこすことが可能だ。
例えば、メタバース内の一室で、認知症の心身機能障害のうち「色々なものが人の顔に見える」「形や大きさを正しく認識できない」「聞こえないはずの音が聞こえる」といった体験をすることができる。
2023年3月15日には、このプラットフォームを使った介護職・医療職向け体験会が、石川県加賀市にて開催され、24人の介護職・医療職の方々が参加。1セッション6人が同時体験し、4セッション行われた。
プラットフォーム開発に携わった石川翔吾講師は、「言葉だけでは理解したつもりに陥りやすいさまざまな認知症の方の認知体験を体験することで、認知症の方を深く知ることに繋がると思います。今後の介護教育の未来が拓かれたように感じました」と述べた。
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