株式会社パスコは、3次元地理空間情報の有効活用を支援するためのサービスとして、3次元地理空間情報データ配信プラットフォーム「TerraVerse(テラバース)」の提供を、2023年5月18日より開始した。
「TerraVerse」を利用することで、独自にサーバを構築することなく3次元地理空間情報データの配信・活用環境の構築が可能となる。
「TerraVerse」は、パスコが取り扱う、米国Skylineの地理空間情報データ管理・配信環境構築用ソフトウェア「SkylineGlobe Server(スカイライングローブ サーバ)」を活用した、3次元地理空間情報データ配信プラットフォームサービスだ。
なお、「SkylineGlobe Server」を購入・構築しなくても、同様の機能をサービスとして利用することができる。
「TerraVerse」は、多種多様なデータの保存・管理・変換・配信サービスを提供し、2次元・3次元地理空間情報データのほか、写真・画像、CAD、BIM・CIMデータなどが保存可能だ。
さらに、保存したデータは全て自動的にカタログ化され、任意のレイヤーを検索することができる。
「TerraVerse」から配信されるデータは、Skyline製3次元ビジュアライゼーションソフトウェアである「TerraExplorer」シリーズをはじめ、ESRI製GIS、オープンソースGISのQGIS、セシウムベースのソフトウェアなどで利用可能。
なお、「TerraExplorer」シリーズで利用する場合、インターネット上で公開されているオープンデータも読込み、重畳することも可能だ。
さらに、契約ごとに仮想のプライベートエリアを構築し、カスタム認証および、ユーザ権限設定などのセキュリティによって、データが保たれる。
主な活用分野は、「都市計画分野」「河川分野」「砂防分野」などで、各種シミュレーションを行うことができる。
加えて、「TerraVerse」のサービス開始にあわせ、Skyline製「TerraExplorer for Desktop」のオプションとして、河川、砂防の業務支援オプションの提供も開始する。
このオプションは、国土交通省「河川管理用三次元データ活用マニュアル(案)」で求められる3次元ビューアの機能の一部を、パスコの業務経験を踏まえ強化したものだ。

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