Auto VR株式会社とネッツトヨタ愛媛株式会社は共同で、Auto VRのVRソリューション「AutoVR」を活用した、自動車販売における顧客体験向上のための実証実験を実施した。
現状、自動車ディーラーに顧客が来店したとしても、車種・グレード・カラーといった希望の全てにマッチした車両が、必ずしも店舗に存在するわけではない。
従来こうした場合、近隣の自社店舗へ案内するか、カタログおよびウェブサイトでの情報提供にて対応を行ってきたのだという。
この対応に対して、より新しく、より良いサービスにて解決するための方法を模索・発見する事が、今回発表された実証実験の目的だ。
実証実験は、2023年7月15日から17日までの3日間、愛媛県松山市のネッツトヨタ愛媛「だんだんPARK」で行われた。
店舗に来店した顧客に、「AutoVR」を体験してもらい、VR体験の満足度や購入への意思決定にどのように影響するかの検証を行った。
期間中には、「展示車にはない希望の色の体験」「7人乗りを希望する顧客に対する3列目シートの広さ体験」「VR体験をディスプレイに表示して家族皆で体験を共有する」といった顧客体験を実施した。
その結果、「ボディーカラーの実物感」に関しては、大変良い、良いが91.2%、「内装の質感の理解」に関しては、とてもわかりやすい、わかりやすいが94.1%、「車内のシート間の距離感」に関しては、とてもわかりやすい、わかりやすいが91.1%、「VR体験が車の購入に役立つか」に関しては、はいが87.9%であった。

これらの結果から両社は、「AutoVRが車選びの手段として有効であり、新しい車選びの体験としてストレスなく楽しむことができる」としている。
今後は、今回の結果を基に、さらなる顧客体験の向上と、「AutoVR」の開発を続けていく予定だ。
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