株式会社フォーラムエイトは、統合型3DCGソフト「Shade3D Ver.24」を、2023年7月31日にリリースした。
「Shade3D」は、1986年に発売された国産の3DCGソフトだ。多彩なCGモデリング機能と直感的な操作性が特徴で、建築パースやインテリアデザイン、プロダクトデザイン、映像制作などの用途で活用されている。
最新版の「Ver.24」では、メタバース対応を強化し、アバターキャラクタ作成用の「ヒューマノイドボーン」、軽量モデルを効率的に作成できる「ボックスモデル変換ツール」など、モデリングツールとして役立つ機能を多数追加すると同時に、レンダリング速度や表現力も向上させている。
「ヒューマノイドボーン」では、標準的な人体ボーン構造のセットを一括で生成可能。複数キャラクター間でのポーズ、モーションの共有がより容易になっているほか、メタバースのアバターの標準規格に準拠している。
「ボックスモデル変換ツール」は、近景用のハイポリゴンモデルから、遠景用のビルボードやボックスのモデルを生成し、メタバース向けの軽量モデルに対応している。
また、ポリゴンリダクションに「三角分割」のオン・オフ、「UV境界を反映」をする機能を追加し、UVマップ設定後の実行や、実行後の法線の維持の動作が改善されている。
PBRマテリアルも強化されており、表面コーティングを表現する「シーン」と、布類の表面の質感を表現する「クリアコート」の2つのパラメータが追加されている。
KTX画像入出力においては、GPU圧縮テクスチャ形式 KTX(Khronos TeXture)画像ファイルの入出力に対応し、GPU上のメモリサイズの削減とパフォーマンスを向上させている。
さらに、glTF入出力で受け渡し可能なデータの種類を強化し、PBRマテリアルの「透明度」、「屈折率」、「スペキュラ」、「発光の強度」、「シーン」、「クリアコート」、テクスチャマッピングの「スムーズ」、「タイリング」の設定を反映させている。
また、道路線形のLandXML入出力対応など、BIM/CIM対応機能も拡張し、3DVRソフト「UC-win/Road」との連携によるデジタルツイン環境構築に活用することができる。
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