内田洋行ビジネスITフェア2024

大和ハウスグループ、建物の3Dモデルをメタバースとして表示させる「D’s BIM ROOM」を開発

大和ハウス工業株式会社、南国アールスタジオ株式会社、株式会社トラスの大和ハウスグループ3社は、BIMを使用して作製した、商業施設や事業施設などの建物の3Dモデルをメタバースとして可視化させる「D’s BIM ROOM(ディーズビムルーム)」を開発した。

「D’s BIM ROOM」は、専用のアプリにより、建物のBIMデータとクラウド建材管理システム「truss(トラス)」で選択した建材を、企業向けメタバースプラットフォーム「WHITEROOM」で連携させたものを、メタバースとして表示させた空間だ。

BIMデータを「WHITEROOM」と連携させることで、XR用のモデルを別途作製せずに、設計図書との整合性を担保した3Dモデルを作製することができる。

3Dモデルを再現したメタバース「D’s BIM ROOM」に、ユーザ自身がパソコンやタブレット、ヘッドマウントディスプレイ(以下、HMD)などのデバイスを使用して入ることで、実寸大の外観イメージや色味、周辺環境との距離感などをリアルに近い形で体験することが可能だ。

大和ハウスグループ、建物の3Dモデルをメタバースとして表示させる「D’s BIM ROOM」を開発
「D’s BIM ROOM」システム概要図

同じメタバース内には、最大50名まで遠隔からアバターとして参加でき、メタバース内で会話や資料共有を行うことができる。

また、「D’s BIM ROOM」は、VRとMRの双方に対応しているため、使用するデバイスによって、会議室での打ち合わせにはVR、建設地での打ち合わせではMRなど、状況に応じて利用することができる。

加えて、計画する建物の建設地において、MRで建物の3Dモデルを表示させた場合、更地に竣工した建物イメージを表示させたり、建物の3Dモデル内から、実際の周辺環境等を見たりすることも可能だ。

なお、「D’s BIM ROOM」内で打ち合わせし、決定した事項は、BIMや「truss」に反映される仕様になっている。

大和ハウスグループ、建物の3Dモデルをメタバースとして表示させる「D’s BIM ROOM」を開発
「D’s BIM ROOM」にて仕上げ素材の切り替えをしているイメージ。変更はBIMや「truss」に反映される。

今後、2023年9月より、大和ハウス工業が建設する商業施設や事業施設等において検証を進め、順次導入する予定だ。

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