文部科学省の調査によると、近年、不登校の児童生徒数が増加し、小・中・高の不登校が約30万人となっている。
また、90日以上の不登校であるにもかかわらず、学校内外の専門機関等で相談・指導等を受けられていない小・中学生が4.6万人に上るとされている。
こうした中、一般財団法人ロートこどもみらい財団と株式会社スマイルラボは、仮想生活コニュニティ「Nicotto Town/ニコッとタウン(PCブラウザ型 2Dメタバース)」にて、メタバース児童館「ロートの放課後」を、2023年10月5日よりオープンする。
「Nicotto Town/ニコッとタウン」は、絵本のような手描き風のアバター(キャラクター)を登録し、インターネット上で仮想生活を送ることができる2Dメタバースだ。
今回発表された「ロートの放課後」では、子どもたちがいつでも参加できる居場所を作ることを目指し、すでに数万人のユーザが住んでいるバーチャルな街の中に、「ロートの放課後」に登録した子どもたちだけがアクセスできるエリアを新設する。
子どもたちだけがアクセスできる専用ワールドや専用ルームが用意されており、「Nicotto Town/ニコッとタウン」の一般ユーザーは入ることができないが、専用ワールドから一般ワールドに出かけて、他者とのつながりを持つことは可能だ。

なお、専用ワールドから一般ワールドへ移動する際には、「ロートの放課後」以外のユーザと出会うことになるため、注意書きが表示され、注意書き内容に同意することで、一般ワールドへの移動が可能になる。

また、「ロートの放課後」から、好きなこと・興味のあることに沿って、多様な分野の専門家からZoomを起動して話を聞くことができる、ロートこどもみらい財団のプログラムへ参加することができる。
さらに、「Nicotto Town/ニコッとタウン」と連携したプログラムも実施する。「Nicotto Town/ニコッとタウン」では、毎月一般ユーザからの要望に応えたアバターアイテムをリリースしており、「ロートの放課後」へ参加する子どもたちにも同様に、アバターアイテムの要望を募集するイベントの定期的な開催を予定している。
2023年5月11日に先行実施された参加型のプレイベントでは、子どもたちと一緒に企画したアイテムを、実際に「Nicotto Town/ニコッとタウン」で公開した。このプレイベントでは、アバターアイテムの要望を募集することに加え、アイテム企画の観点から採用されやすい要望の書き方講座、寄せられた要望がアイテムとして完成するまでのデザインの公開、子どもたちのアイデアに対するレビューなどが実施された。

今後は、「ロートの放課後」に出展できるスペースを設ける予定だ。また、一般的に、3Dのメタバースは制作費・毎月の維持費が高額になると言われているが、「Nicotto Town/ニコッとタウン」の「オンラインゲーム基盤」を活かし、「ロートの放課後」はゲームを増設して出展することができる。
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