NEC、「Microsoft Mesh」を利用し自社のエクスペリエンスセンタをメタバース上に開発

日本電気株式会社(以下、NEC)は、マイクロソフトコーポレーション(以下、マイクロソフト)の環境で利用できるメタバースソリューション「Microsoft Mesh」を利用し、自社のバーチャルエクスペリエンスセンタを開発した。なお、サービス提供の案内開始は、2024年1月を予定している。

NECは、共創空間「NEC Future Creation Hub」を2019年より本社に設立しており、昨年度から「Microsoft Mesh」を先行利用している。

今回、「NEC Future Creation Hub」のバーチャル3D空間を構築し、「空港でNECの顔認証を活用するとユーザ体験がどのように変わるのか」等のユースケースを再現した、没入体験型のxRコンテンツを実装していく予定だ。

なお、今回活用した「Microsoft Mesh」では、「Microsoft Teams」と同じ認証機能等が使用されるため、セキュアな環境でのメタバース活用が可能だ。

このバーチャルエクスペリエンスセンタを活用することで、国内外や時間を問わず案内できる他、物理展示が困難な製品の内部構造や大型設備の再現が可能となる。

NEC、「Microsoft Mesh」を利用し自社のエクスペリエンスセンタをメタバース上に開発
左:NECの顔認証が体験できる空港を再現したイメージ 右:海底ケーブルが敷設されている海底空間を再現したイメージ

将来的には、NECのデータ分析技術を適用し、ユーザの導線や滞在時間等のデータを可視化・分析することにより、データを基にしたより良い空間設計や体験デザインを検討していくとしている。

なお、NECは今回の「Microsoft Mesh」を利用した開発ノウハウを、ダイキン工業株式会社に提供している。

NEC、「Microsoft Mesh」を利用し自社のエクスペリエンスセンタをメタバース上に開発
NECが技術支援したダイキン工業の検証用バーチャルショールーム

ダイキン工業では、業務でのxR・メタバース活用に取り組んでおり、NECから提供された「Microsoft Mesh」のノウハウを活かし、IT部門と各事業部門の連携を強化することで、メタバース活用に関するニーズの収集や検証の加速化を目指す。

ダイキン工業では今後も、バーチャルショールームの開発や、xR・メタバースを活用した業務の拡大を図っていくとしている。

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