キッコーマン、しょうゆの伝統的製法を継承する「御用蔵」をマーターポートのデジタルツイン技術で再現

マーターポート株式会社(以下、Matterport)とキッコーマン食品株式会社は、伝統的製法によるしょうゆ造りを続ける御用醤油醸造所(以下、御用蔵)において、デジタルツインを構築した。

具体的には、MatterportキャプチャーサービスとPro3スキャナを用いて撮影・編集を行うことでデジタルツインを構築し、御用蔵の全体像を立体的に俯瞰するドールハウス、平面図、ウォークスルーを公開した。

キッコーマン、しょうゆの伝統的製法を継承する「御用蔵」をマーターポートのデジタルツイン技術で再現
左:御用蔵内部を俯瞰して立体的に眺めたドールハウス機能 右:空間を自由に歩き回れるウォークスルー機能

これにより、外観から杉の桶で発酵・熟成させる仕込室の内部など、通常は立ち入ることのできないエリアも含め、オンライン上で細部まで見て回ることができる。

さらに、デジタルツイン上にテキストや、資料、動画などを埋め込むことが可能で、しょうゆづくりの伝統や食文化を発信する学びのコンテンツとしても利用することができる。

加えて、修繕やメンテナンスなどの際に、関係各所とデジタルツインを共有し、デジタルツイン上で空間の寸法の計測や、デジタル空間内に指示の書き込みを行うことも可能だ。

キッコーマン、しょうゆの伝統的製法を継承する「御用蔵」をマーターポートのデジタルツイン技術で再現
左:空間を自由に歩き回れるウォークスルー機能 右:測定機能

他にも、設備のメンテナンス情報や保証書、製造元の情報などを3D空間内に添付することでの管理や、撮影時の点群データ(距離データ)を書き出すことでの機材や設備の搬入・搬出シミュレーションなども行うことができる。

キッコーマン食品株式会社 プロダクトマネジャー室 EC 戦略グループ マネジャーの辻 要氏は、「伝統的な製法にこだわった製造現場を見てもらえれば、興味や共感を持ってもらえるのではないか。

今回デジタルツインを構築したことで、普段はガラス越しの仕込室の内部に案内されたような特別感や、杉桶内部なども詳しく見ることができるようになり、展示会やD2C限定商品専用サイト「亀甲萬本店」でのコミュニケーションなどに活用していきたいと考えている。」と述べている。

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