株式会社UEIは、深層学習を用いて学習したビッグデータをマッピングした特徴空間を実際にVRで体験できる“Feature Space Diver by DEEPstation(フィーチャースペースダイバー・バイ・ディープステーション、以下 フィーチャースペースダイバー)”を開発した。
フィーチャースペースダイバーは、文字通り、特徴空間にVR技術を利用してダイブする技術。これまで三次元の特徴空間は平面のディスプレイとして二次元の射影でしか見ることができなかった。特徴空間にマッピングされたビッグデータは、VR技術を使用することでより直感的・感覚的に把握することができ、ビッグデータの活用やAIの活用といったことに大いに役立てることができる。
また、単にVRで見るだけでなく、実際に特徴空間を足で歩いて移動したり、スケールを変更してビッグデータの中に入り込んだり、また、見おろしたりと、まさしくさまざまな角度からデータを検証できるという。
このフィーチャースペースダイバーは、6月29日(水)から7月1日(金)まで東京ビッグサイトで行われる「コンテンツ東京2016」の特設展示「AI・人工知能ワールド」にて参考出品される。
今回参考展示されるビッグデータは、MNISTと呼ばれる0から9までの手書きされた数字を6万件分類したもので、実際に特徴空間の中でファインチューニングを掛けられると見事に分化していくアニメーションもVR空間内で体験できるようになっている。
また、膨大なビッグデータの分析には、UEIがサードウェーブデジノスと共同開発したDEEPstation DK-1シリーズのExpert Editionが使用され、VRデモンストレーション用にはDEEPstation DK-1 Basic Editionをそれぞれ使用しているほか、分析にはUEIが株式会社ソニーコンピュータサイエンス研究所と共同開発したDEEPstationを利用している。
なお、UEIではデモンストレーションソフトの無償配布も予定している。
<実際の体験イメージ>
“フィーチャースペースダイバー”の動作環境
CPU:インテル Core i7-6700以上
RAM:16GB以上
GPU:NVIDIA GeForce GTX 980Ti 6GB 以上
VR :htc Vive
DEEPstation DK-1について
Baisic Edition
価格:237,000円(税別)から
CPU:インテル Core i7-6700
RAM:16GB ※最大32GBまで
GPU:NVIDIA GeForce GTX 980Ti 6GB (2816CUDAコア 250W)
Personal Edition
価格:469,000円(税別)から
CPU:インテル Xeon E5-1620v3
RAM:16GB ※最大256GBまで
GPU:NVIDIA GeForce GTX TITAN X 12GB(3072CUDAコア 250W) ※最大2枚まで
Professional Edition
価格:1,158,000円(税別)から
CPU:インテル Xeon E5-2620v3 x2
RAM:32GB ※最大512GBまで
GPU:NVIDIA GeForce GTX TITAN X 12GB(3072CUDAコア 250W) × 3
Expert Edition
価格:2,999,800円(税別)から
CPU:インテル Xeon E5-2687W v3 x 2
RAM:512GB
GPU:NVIDIA GeForce GTX TITAN X 12GB(3072CUDAコア 250W) × 4
【関連リンク】
・ユーイーアイ(UEI)
・サードウェーブデジノス(Thirdwave Diginnos)
・ソニーコンピュータサイエンス研究所(Sony CSL)
・DEEPstation DK-1
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