スーパーコンピュータ「京」は、2006年より開発が開始され、2012年に完成、共用が開始された。「京」はスーパーコンピュータの実用面を示す主要な性能指標で、先端的研究において重要な研究開発基盤として運用されている。
富士通株式会社と理化学研究所(以下、理研)は、文部科学省が2021年から2022年頃の共用開始を目指して進めているスーパーコンピュータ「京」の後継機であるポスト「京」の設計を完了し、ポスト「京」のハードウェアを製造・出荷し、設置を進めることについて正式契約を締結した。また、富士通はポスト「京」の開発を通じて培った技術を活用した商用スーパーコンピュータを製品化し、2019年度下期に販売開始する予定である。
ポスト「京」は、富士通が開発した高性能CPU「A64FX」を搭載し、Arm命令セットアーキテクチャーにより幅広いソフトウェアに対応する汎用性を持つ。また、超並列、超低消費電力、メインフレームクラスの信頼性などを実現し、Society 5.0の実現を支える重要な基盤としても期待されている。
さらに、ハードウェアの開発・製造とソフトウェアの開発において、オープンソースコミュニティと連携して、Armエコシステムの推進、ポスト「京」でのオープンソースソフトウェアの活用、ポスト「京」で創出された成果の展開などを進めていくという。
なお、ポスト「京」のハードウェアの製造は、富士通のコンピュータシステムの基幹工場である株式会社富士通ITプロダクツで行い、現在「京」が設置されている理化学研究所 計算科学研究センターに設置される。
プレスリリース提供:富士通
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