近年、多くの企業が経営効率化、利益最大化に向けてICTの利活用を進める中、事業規模が拡大するにつれて様々な部門がそれぞれの業務システムを構築し、それらの管理やシステム連携をさせることが困難になってきている。将来に向けた経営テーマに取り組むためには、既存業務の改善や様々な環境変化への対応、新しいテクノロジーの利用促進などが急務となっている。
富士通株式会社とSAPジャパン株式会社(以下、SAP)は、SAPの標準アプリケーションを機能拡張・補完する業種向けサービスをSAPのクラウドサービス「SAP Cloud Platform」上に共同で開発し、提供していくことで合意した。SAP Cloud Platformは、多種多様なシステムでのデータ連携やプロセスの統合、クラウド上でのSAPアプリケーションの機能拡張、およびクライアントが独自に開発した機能の提供が可能なクラウドサービスである。
両社は、これまでも多業種のクライアント向けにSAPの導入支援をしてきたが、クライアントにとって従来のSAPアプリケーションを業務プロセスに合わせてカスタマイズする際のシステム改修や、機能拡張の影響範囲の調査に掛かる膨大な労力の効率化が課題となっていた。
そこで、同協業を通じて、従来行っていたSAPアプリケーションのカスタマイズや機能拡張を、富士通がSAP Cloud Platform上でSAP標準アプリケーションにはない新機能を開発したり、クライアントの業務拡張に合わせた新しいアプリケーションを開発・提供等を行う。これにより、クライアント独自の業務システムとのスムーズな連携を実現するという。
同協業において、富士通は現状150名を超えるSAP認定コンサルタント資格を有するSAP Cloud Platformのエンジニアを、年間50名規模で育成し体制を強化するとともに、クライアントのSAP Cloud Platform活用を積極的に推進していく。
これに対しSAPは、SAP Cloud Platformの専門技術者を富士通に派遣し、支援する。この専門技術者は、SAP SEと連携し、富士通からのSAP Cloud Platformに関する技術的な問合わせや課題に対する解決策などについてアドバイスを行う。
プレスリリース提供:富士通
無料メルマガ会員に登録しませんか?

IoTに関する様々な情報を取材し、皆様にお届けいたします。