ローム株式会社は、ArduinoやLazurite、mbedなどのオープンプラットフォーム(汎用マイコンボード)で加速度、気圧、地磁気など8種類の情報を簡単に測定できるセンサシールド(拡張ボード)「SensorShield-EVK-001」を開発、インターネットでの販売を開始した。
ロームは、これまで加速度や気圧、地磁気などを測定可能なセンサデバイスを開発してきたが、利用者からはすぐに評価できるツールが欲しいという要望があったという。
今回開発した「SensorShield-EVK-001」は、既に量産を開始しているロームグループのセンサ8製品をそれぞれ基板実装したものとオープンプラットフォーム接続用ボードをキット化したもの。
電子工作分野において全世界で広く活用されているArduino Unoなどに接続し、ソフトウェアを組み込むことで、簡単に加速度を始めとした情報を測定することができる。
センサデバイスの簡単評価、簡単導入によりIoT機器の開発工数を大幅に削減し、市場の拡大へ貢献が期待される。
なお、SensorShield-EVK-001は、2016年2月からチップワンストップ、コアスタッフの2社にて、インターネット販売を開始しし、必要な各種ドキュメント、ソフトウェアはホームページからダウンロードすることがでる。
背景
近年、インフラや農業、自動車などIoT分野の拡大に伴い、IoTを実現するためのサービスやアプリケーション、デバイスが数多く登場するようになってきており、さまざまな企業がその市場に向けたビジネスを進めてる。
一方、システムでIoTを考えた場合、開発にはソフトウェアとハードウェアなど、幅広い専門知識と多大な開発工数が必要になり、また、各デバイスにおいては、実装環境・開発環境が異なるため、簡単に評価することが困難であった。
ロームグループはこれらの課題を解決し、メーカーズの開発やIoT機器のプロトタイプ開発に貢献できるよう、簡単に評価できる電子工作分野に注目、「Lazuriteシリーズ」などオープンプラットフォーム用ツールを開発・販売した。
【関連リンク】
・ローム株式会社
・センサシールド特設サイト
・チップワンストップ
・コアスタッフ
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1975年生まれ。株式会社アールジーン 取締役 / チーフコンサルタント。おサイフケータイの登場より数々のおサイフケータイのサービスの立ち上げに携わる。2005年に株式会社アールジーンを創業後は、AIを活用した医療関連サービス、BtoBtoC向け人工知能エンジン事業、事業会社のDXに関する事業立ち上げ支援やアドバイス、既存事業の業務プロセスを可視化、DXを支援するコンサルテーションを行っている。