6月17日〜19日まで開催されていた「スマートコミュニティJapan2015」で、三菱電機のスマートホーム事例が展示されていた。
スマートコミュニティは、スマートシティといった方がわかりやすいかもしれない。
スマートシティとは、IoT(Internet of Things:モノのインターネット)の先端技術を用いて、基礎インフラと生活インフラ・サービスを効率的に管理・運営し、環境に配慮しながら、人々の生活の質を高め、継続的な経済発展を目的とした新しい都市のことだ。
私たちの生活の質を高めるうえで欠かせないのは、暮らしの拠点となる「家」だが、スマートシティでは都市と家がつながり、主にエネルギーの効率化を目指していく。その都市とつながる家が『スマートホーム』だ。
今回は、三菱電機が提供するスマートホームソリューション「ENEDIA」の事例を紹介する。
室内を快適にコントロール
ENEDIAは、三菱HEMS(Home Energy Management System)による、連携運転と自動制御された換気システムを使用している。

例えば夏場は、あらかじめ設定した帰宅時間に合わせて換気扇とエアコンを連携コントロールすることが可能。室内にこもった熱気を排気し、室温が下がった状態からエアコンを運転するため、節電につながるというわけだ。

冬になると、お風呂の湯張り時に、HEMSが浴室換気をおさえるように自動制御する。

ENEDIAha、三菱HEMSが家中をコントロールし、季節や生活シーンにあった快適な環境を作ってくれるという仕組みだ。
電気をつくり、貯め、賢く使う
さらに、ENEDIAは、昼間は太陽光発電システムで発電し、暮らしの電気をまかない、さらに余った電気を電気自動車の蓄電池に充電することができる。


さらに、夜間の電気にも利用可能だ。
もちろん、制御は自動で行われるため、生活者が何かコントロールする必要はない。
また、電気自動車用の蓄電池は大容量のため、災害等で停電になった場合でも、蓄電池から家へ電気を供給することができる。
創った電力はモニターに表示され、確認することができる。
今回は「ENEDIA」を取り上げたが、家とクルマをトータルマネジメントするのが『スマートホーム』だ。
しかし、家一軒のエネルギー効率化では、環境へのインパクトは少ない。スマートホームが都市全体、世界全体に広がることで、それぞれのスマートホームがインターネットで繋がり、全体でエネルギーをマネジメントしていくことが必要だ。
すでに世界で取り組まれている事例は、下記にもまとめているので参考にしていただきたい。
・国立研究開発法人NEDOが展開する世界のスマートシティ
・関連リンク
三菱電機 ENEDIA
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