鉄道業界に関しては百貨店やホテル事業など多角化経営を進めている企業グループが多く、規模や業種の異なるグループ全体の業務品質・ガバナンスの向上やコストの最適化、工事稟議・発注からの固定資産化の業務プロセスを初めとする固有要件への対応、そして最新のデジタル技術を活用した業務改善に課題を持っていた。一方、既にERP製品を導入している企業においては、現行バージョンの保守切れにより、更改ニーズが顕在化している。
株式会社NTTデータ、株式会社NTTデータ九州、株式会社NTTデータビジネスシステムズ、株式会社NTTデータ・ビズインテグラル、株式会社プロシップは、日本国内で鉄道事業を行うグループ企業向けに「Biz∫鉄道ソリューション」を提供開始した。
同ソリューションは、鉄道会計規則対応や工事竣工時の建設仮勘定精算などといった鉄道業固有の業務を、グループ共通となるコアERPの基盤を活用し、鉄道事業者において必要となる機能を提供する鉄道業特化型ソリューションでる。
鉄道事業者で運用中のモデルをベースにパッケージ化しているため、導入時の負荷が軽減できるほか、AI-OCR/RPAを活用した伝票起票自動化ソリューション、ペーパレス化ソリューションとの連携・活用で、リモートワークを前提とした新たな働き方の実現や効率的な経理業務の進展、グループ経営管理データの活用に寄与する。
また、同ソリューションはNTTデータ・ビズインテグラルが開発・販売する疎結合型ERPパッケージソフトウエア「Biz∫」を中核として構築しており、百貨店やホテル事業など多角化経営を行う鉄道業者グループに適した機能・オペレーションを可能にする。
さらに、総合資産管理ソリューション「ProPlus」と連携することで、工事竣工管理や法改正など鉄道事業者固有要件に対応した資産管理が可能になる。これにより、財務・管理双方の要件を満たしながら経営管理の質向上に寄与する。システム基盤には「intra-mart」基盤を採用することで、環境の変化に対応をすることができるという。
同ソリューションの導入により、百貨店やホテル事業など多角化経営を進めている鉄道業界特有の課題やITへの要求を満たし、ニューノーマル時代の新たな働き方や経営管理の高度化の実現を支援する。
なお、同ソリューションに関する各社の役割は以下の通り。
- NTTデータ:同ソリューションの企画・開発元、プリセールス・導入
- NTTデータ九州:同ソリューションの開発、プリセールス・導入
- NTTデータビジネスシステムズ:同ソリューションの開発、プリセールス・導入
- NTTデータ・ビズインテグラル:同ソリューションのプリセールス、Biz∫の販売・保守・パートナー支援
- プロシップ:ProPlusの販売・保守
5社は、同ソリューションのマーケティング・提案活動を推進し、今後5年間で10グループへの導入を目指すとしている。
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