昨今、各産業においてクラウドファーストが浸透し、地図情報の業務活用へのニーズが高まっている。
株式会社ゼンリンは、道路地図から住宅地図までの地図情報と、それに付随する属性情報を一気通貫で提供するAPIとして、時空間データベース(※)を最大限に活用した「ZENRIN Maps API」の提供を、2020年12月15日より開始している。
このほど、ゼンリンはZENRIN Maps APIにて、マーケティングやシミュレーションなどの業務で活用できる新機能を提供開始した。
新機能では、「建築年・建物構造(木造/非木造)・分譲/賃貸区分」といった、建物に付随する様々な属性情報を新たに整備し、検索機能や抽出・集計機能での利用が可能となった。
- 建築年:建物が建てられた年の推定データ
- 建物構造:建物が木造か、非木造かを分類した推定データ
- 分譲/賃貸区分:アパートやマンションなど、共同住宅の分譲・賃貸区分の推定データ

例えば、マーケティング業務においては、築年や分譲/賃貸区分等のデータをもとに、居住地の資産価値やライフスタイルの分析などで活用できる。これまで見えなかった顧客像を明確にし、1to1マーケティングの実現を支援する。
また、災害予測などの各種シミュレーションにおいては、建築年と建物構造のデータをもとに、古い木造建物の密集エリアを見える化するなど、災害シミュレーションにおけるリスクの予測や都市開発・電波伝播といったさまざまな分野のシミュレーション業務にて活用できる。建物単位の詳細なデータを利用することで、行政区単位の統計データでは実現できなかった、より高い精度での分析が可能だ。
※ 時空間データベース:ゼンリンが全国の調査網により収集した様々な情報を一元管理し、最新の情報を顧客にとって最適な形で提供可能なデータベース。
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