シー・エイチ・シー・システム株式会社は、室内環境の遠隔監視・制御クラウドサービス「マーベルIoT」を開発し、サービスを開始した。
マーベルIoTは、二酸化炭素、温度、湿度、オゾン、においを遠隔監視・制御でき、中央監視・制御システムを導入している大規模施設並みの室内空気室改善を中小規模施設でも可能なシステムである。
CO2センサー・コントローラーとIoT拡張モジュール(無線ユニット)を専用線で接続することで室内空気室を見える化し、専用クラウドを通じて外部のスマートフォンやパソコンから遠隔監視・制御することができる。また、人の吐息によるCO2濃度の変化を監視すれば、生命の安否や不審者侵入なども察知する。
今回、電気通信大学や東京大学などとともに東京都内のライブハウスで行った実証実験では、音漏れを防ぐために換気設備を停止すると1曲後にCO2濃度が3000ppm超まで上昇、ビル衛生管理法の規定値である1000ppmを下回るまで30分程度かかったが、必要最小限の換気改善工事とデータ活用の運用改善を行い、3分程度で662ppmまで減少することを確認した。
マーベルIoTを活用することで、室内環境データはクラウドに蓄積されてビッグデータとなるため、最適な室内環境の改善や省エネにつながる設備の運用を提案できるだけでなく、性能が低下した空調・換気設備や脱臭装置の取り替え時期なども明示できるようになる。
なお、マーベルIoTの価格は、センサー・コントローラーが49,500~107,800円(税込)、無線ユニットが月々2,200円(税込)となっている。
今後シー・エイチ・シー・システムは、マーベルIoTの販売目標として初年度3000システム、3年後には2万システムの販売を見込んでいるとのことだ。
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