園芸業界では、生産者、市場、卸・小売店と、それぞれが独立した縦割り構造であるため、横の繋がりを活かした総合的なデータ分析や活用が難しいという実情があった。
また、販売後の消費者動向などは掴みづらく、消費者動向を考慮した生産や流通を実現することが難しいため、需要と供給のバランスが取りづらいという課題もあった。
そうした中、GreenSnap株式会社は、愛知豊明花き地方卸売市場を運営する豊明花き株式会社と共同で、植物のビックデータプロジェクト「PlantsDATA(プランツデータ)」を開始した。
「PlantsDATA」は、豊明花きが保有する生産から流通までのデータと、GreenSnapの植物コミュニティアプリ「GreenSnap」のデータを組み合わせていくというプロジェクトだ。
プロジェクトの第一段階として、まずは植物の「トレンド」を、データをもとに分析し、短期的なトレンドの把握と、長期的なトレンド分析を可能とするアルゴリズムを構築した。
植物を購入した後にそれをどのように楽しんでいるのかなど、GreenSnapがもつ消費者の1st Party Dataを可視化することで、今現在起きているトレンドをキャッチすることができる。
さらに、豊明花きの持つ流通データとの相関を見ることで、いつから、どのようにトレンドが発生したか等を分析することができ、今後発生するであろうトレンドの予測も可能となる。
これにより、消費者動向から得られたトレンドを生産や流通に活かすといったことや、植物のロス解決への貢献などに活用していく予定だ。
今後「PlantsDATA」プロジェクトでは、GreenSnapがもつ消費者データと豊明花きがもつ流通データだけでなく、世の中の経済指標や様々なデータを投入し、AI化していくことで精度を高めていくとしている。
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