株式会社村田製作所は、自社のスマートファクトリー化に携わる製造業に勤めている500名(スクリーニング調査:国内の製造業従事者11,084名)に対し、「スマートファクトリー化」についての調査を2023年1月に行った。
調査の結果、スマートファクトリー化を「実施している」と回答したのは22.9%にとどまり、「実施を検討している」との回答は15.2%であった。
実際の取り組みとしては、「デジタル技術(IT/OT)の活用により業務の標準化やノウハウの見える化の精度を向上させ、技術継承に役立てている」との回答が最多。スマートファクトリー化の推進に関わる人のうち、86.0%が成果を感じていると回答した。
成功の要因は、「スマートファクトリー化に対するトップの理解(トップダウンの方針含む)」が67.7%で最も多く、「専門部隊の設置」が53.0%と続いた。
その一方で、14.0%の人は成果を感じておらず、「データ分析・予測」や「データ収集・蓄積」につまずいているとの声もあった。
また、推進を妨げている要因は「専門的な技術者や人材がいない」、「費用対効果が示せない」ことと考える人が多い傾向にある。
スマートファクトリー化の推進を「すべて自社内で実施している」という回答は3割未満にとどまり、スマートファクトリー化を自社のみで推進することの難しさがあらためて分かる結果となった。
現在進めているスマートファクトリー化の取り組みを今後も継続したいとの回答は9割を超え、これからもスマートファクトリー化が進むことが予想されている。
無料メルマガ会員に登録しませんか?
膨大な記事を効率よくチェック!
IoTに関する様々な情報を取材し、皆様にお届けいたします。