株式会社 東芝は、Vidyo, Inc.と音声・映像コミュニケーション分野における協業に向けた検討を開始することに合意し、覚書を締結した。
今回両社は、Vidyoの持つ幅広いネットワーク環境やデバイスで安全かつ高品質にインタラクティブなビデオ会議ができる技術(ビデオコラボレーション「Vidyo」注1)と、同社の持つ音声認識、音声合成、対話、翻訳、画像認識、意図理解などAIを活用したメディアインテリジェンス技術(音声・映像活用クラウドAIサービス「RECAIUS(リカイアス)」注2)の組み合せを検討するという。両社の技術を活用した次世代の顧客エンゲージメント(注3)ソリューションについて技術検証やマーケティング活動を行い、より高度かつ効果的なソリューションの提供を目指すという。
具体的には、セキュアで高画質に配信される音声と映像から、(1)顧客との会話をテキスト化し記録分析、(2)外国人との円滑なコミュニケーションを実現する多言語同時翻訳、(3)画像認識技術による人物認証などのソリューション提供を両社で検討していくという。
今後両社は、日本国内において顧客エンゲージメントの需要が大きい金融市場を皮切りに、その他の産業市場およびグローバル市場に向けた製品やソリューションの開発、事業化の可能性について検討を進めていくという。
注1)ビデオコラボレーション「Vidyo (ヴィディオ)」:
Vidyoは最高品質の映像通信のために120を超える特許を所有しており、世界中で毎日何百万人もの利用者が、Vidyoの技術を使用してビジュアルコミュニケーションを行っている。Vidyoのソフトウエア・プラットフォームとAPIは、世界の銀行の上位25行中6行を含む400以上の金融機関や、業界をリードする医療機関・流通業・製造業、および教育機関や米国防総省を含む企業顧客、サービスプロバイダ、エコシステムのパートナー企業によって広く採用されており、各種ワークフローや新たなIoTデバイスにHD品質のビジュアルコミュニケーションの統合を実現する。
注2)東芝 音声・映像活用クラウドAIサービス「RECAIUS(リカイアス)」:
音声や映像から人の意図を理解し活動をサポートするクラウドAIサービス。東芝が長年にわたり研究開発してきた、音声認識、音声合成、翻訳、対話、意図理解、画像認識(顔・人物画像認識)などのメディア知識処理技術(メディアインテリジェンス技術)を融合し体系化された。
注3)顧客エンゲージメント:企業として情報提供やコミュニケーションを行うための接点を顧客に提供し、関係醸成を図る活動
【関連リンク】
・東芝(TOSHIBA)
・ヴィディオ(Vidyo)
・RECAIUS(リカイアス)
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