ぷらっとホーム株式会社は本日6月2日、LTEや地域BWAなどの高速通信に対応した「OpenBlocks IoT BX5」を発表した。OpenBlocks IoT BX5(以下、BX5)は、NTTドコモのLTE/3Gおよび、KDDIのLTEに対応するとともに、さらに地域IoTの高速アクセス回線として注目されつつある地域BWA通信に対応している。
OpenBlocks IoT family の特徴である極小サイズはそのままに、低価格・大容量通信に対応したことにより、IoTの広域通信でボトルネックとなっていた大容量のセンサー・デバイス通信を実現するという。製品の特長は以下の通り。
- LTEによる大容量通信
BX5は、すでに販売中で3G通信に対応した「OpenBlocks IoT BX1」の機能や特長はそのままに、NTTドコモやKDDIの超高速データ通信サービスLTE通信に対応したモデル。高速・低遅延な通信が可能となり、大容量な回線帯域を必要とするIoTシステムの構築が可能となる。 - 地域BWA(※)対応
地域の公共福祉を推進する通信技術として注目されている地域広域移動無線アクセスの通信にも対応し、地域BWAを使った公共サービス構築にも活用可能。 - 極小サイズフォームファクタ
41.6mm(W)x 96mm(D)x 11.3mm(H)の極小サイズで、さまざまな場所・環境に設置可能。設置レイアウトで悩むことなく導入できる。 - 無線・有線の各種インターフェースを搭載
WLANやBTなどの無線通信を搭載し、さらにRS-485, RS-232C,USB等の有線インターフェースもオプションで追加可能。 - パワフルなCPUと大容量メモリ
22nmプロセス技術に基づくインテルのSoCを搭載し、さらに1GBのRAM、4GBのFLASH ROMが搭載され、IoTのエッジサイドで必要となる様々なコンピューティング機能を実現する。
BX5は、IoTシステムを構築するために最適化したファームウェア「IoT Gateway Firmware 2.1」(以下、FW2.1)が搭載されている。FW 2.1は、Debian GNU/Linux 8を含み、独立したグラフィカルな管理用ユーザインターフェース「WEB UI」、様々なIoTデバイスとBX5の通信をハンドリングするソフトウェア「PD Handler」、様々なIoTクラウドとBX5の通信を行うソフトウェア「PD Emitter」が標準で含まれる。さらにBX5上で視覚的にプログラミング可能な「Node-RED」を搭載し、プロトタイピングから本番導入まで、エッジコンピューティングの容易な実現を支援するという。
FW2.1で標準サポートするセンサー・デバイス例は以下の通り。
- BLEビーコン
- 気圧・温度・湿度・照度・UV・音圧センサー
- CO2センサー
- 加速度センサー
- ほこりセンサー
FW2.1で標準サポートするクラウドサービスおよびクラウドサービス向け通信プロトコルは以下の通り。
- クラウドサービス
AWS IoT
Amazon Kinesis
Watson IoT Platform
Azure IoT Hub
Azure Event Hubs
Toami for DOCOMO
KDDI IoTクラウド Standard
PD Exchange - クラウドサービス向け通信プロトコル
MQTT(Standard)
MQTT for Watson IoT
AMQP for Azure
REST
HTTPS
※地域BWA(Broadband Wireless Access)とは2.5GHz帯の周波数の電波を使用し、地域の公共サービスの向上やデジタル・ディバイド(条件不利地域)の解消等、地域の今日の福祉の増進に寄与することを目的とした電気通信業務用の無線システム。
【関連リンク】
・ぷらっとホーム(Plat’Home)
・OpenBlocks IoT BX5
・NTTドコモ(NTT docomo)
・ケイディーディーアイ(KDDI)
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