株式会社ウフルと、株式会社ZenmuTechは、本年4月に発表した業務提携に基づき、「IoT時代に最適なログデータ管理の特許」を共同で取得したと発表した。
同特許は、IoTデバイスが生成する大量のログデータであっても、データを無意味化するAONT(All-or-Nothing Transform)方式の秘密分散技術を用いて効率的に管理することを可能にするものだという。
- 特許番号:特許第6221196号
- 登録日:2017年10月13日
- 発明の名称:ログ管理システム、ログ管理装置、方法及びコンピュータプログラム
- 内容:データを無意味化するAONT(All-or-Nothing Transform)方式の秘密分散技術を用いて効率的にログデータを管理する
- 効果:IoTデバイスが生成する大量のログデータを効率的に管理できる
IoT 分野では、制限された通信環境下において、通信速度や費用の制約により一元的に集約できないデータを、安全に分散して管理することが求められている。
身の回りのさまざまなものをインターネットに接続するIoTは、利便性の向上が期待される一方、セキュリティの弱いIoT機器を狙ったウイルスが世界中で広がり、感染した機器を遠隔操作して標的に妨害データを送りつける大規模なサイバー攻撃が、アメリカなど世界各国で深刻化している。
大手インターネット通信事業者「IIJ」の調査によると、さまざまなものをインターネットに接続するIoTの普及が進む中、日本国内でIoT機器を狙ったコンピューターウイルスの感染が本年11月に入って前月の100倍に急増し、大規模なサイバー攻撃の危険が高まっていることが明らかになったとの報告があった。
なお、同特許技術は、ウフルが提供するIoTオーケストレーションサービス「enebular」の有償ノードとして組み込まれている。
【関連リンク】
・ウフルが提供するIoTオーケストレーションサービス「enebular」
・ゼンムテック(ZenmuTech)
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技術・科学系ライター。修士(応用化学)。石油メーカー勤務を経て、2017年よりライターとして活動。科学雑誌などにも寄稿している。