朝日インタラクティブ株式会社と株式会社THE BRIDGEは12月10日、「第3回 CNET Japan Startup Award」の各賞を発表した。
朝日インタラクティブが運営するCNET Japanの編集部と、THE BRIDGEの編集部が運営委員会となり、候補となるスタートアップ企業を選出。特設サイトに12社を掲載して読者による投票を実施すると共に、市場性、革新性、技術力、経営力、人材、資金力、成長性、競争力などの観点から運営委員会が審査した。
対象としたのは以下の条件を満たすスタートアップ企業だ。
・ITを活用して事業展開をしている企業
・創業5年以内
・未上場企業
・今後、年率50%以上の売上成長が見込めそうな企業
【各賞と授賞社および授賞のポイント】
■最優秀賞
株式会社スマートドライブ
サービス・製品名「DriveOn」
IoT時代が到来し、自動車にもネットワークがつながることが当たり前になっている中、低価格な車両診断デバイス(OBD2)を車につけるだけで、スマートフォンから簡単に自分の運転スピードや燃費を把握するなど、車の健康診断が受けられる「DriveOn」は急速に普及する可能性を秘めており、ドライバー1人1人の意識を変え、ひいては社会全体の交通事故の減少につなげられるサービスといえる。産業革新機構から出資を受け、すでにアクサ損害保険とは業務提携し、ドライバーの運転特性に応じて保険料が割引されるテレマティクス保険の開発にも着手しており、ビジネスが大きく成長する可能性を秘めているだろう。
■CNET Japan賞
株式会社フォトシンス
サービス・製品名「Akerun」
ドアに端末を後付けするだけで、スマートフォンを鍵にした開け閉めができる手軽さは、誰もが当たり前に使っている「鍵」の概念を大きく変えるものといえる。また、個人宅だけでなく、ホテルの入退室時の鍵の付与や、不動産の内覧の鍵の受け渡しなど、幅広いビジネスの効率化に大きく貢献するだろう。4月の発売以降も、遠隔操作で鍵を施錠できる「Akerun Remote」や、自動ドアを解錠できる「Akerun Entrance」などを次々と発表し、実際にNTTドコモおよびNTTドコモ・ベンチャーズや、不動産情報サイト「HOME’S」を運営するネクスト、三井不動産らと試験運用などを展開し、一気に普及する可能性がある。
■THE BRIDGE賞
株式会社ソラコム
サービス・製品名「SORACOM」
スタートアップする理由のひとつに「課題の大きさ」というものがある。少子高齢化社会や食糧問題に住宅など、実生活に密着するものになればなる程、その市場性は大きく、やるべき価値も高い一方、その解決方法を見つけることは非常に困難だ。ソラコムがチャレンジした「通信」という分野は、現代に生きる私たちにとってなくてはならないインフラとなった。しかし、この分野にスタートアップとして挑戦して成功したプレーヤーはどうか?数はそう多くない。人だけでなく、近い将来、数十億台という「モノ」がインターネットに繋がる時代を見据え「モバイル通信のクラウド化」という壮大かつ、極めて厳しい戦いを仕掛けた技術者集団を讃える。
■朝日新聞社メディアラボ賞
FULLER株式会社
サービス・製品名「App Ape」
日々増え続けるスマートフォンアプリは、生活をより便利に豊かにしている。一方で、増え続ける膨大なアプリの中で埋もれてしまうアプリもたくさんある。自分のアプリがどのように使われているかを、誰もが簡単に知ることができ「ユーザーの満足度向上」に向き合うことを可能にした点を評価した。
■読者賞
株式会社カラーズ
サービス・製品名「キッズライン」
選出した12社をサイトに掲載し、読者による投票で1位を獲得した。
【関連リンク】
・朝日インタラクティブ
・THE BRIDGE
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