TISとオリックス・レンテック、業種別・業態別に適したロボットと統合管理システムのパッケージを提供開始

昨今、実証実験などのフェーズを経て、現場ではサービスロボットの本格的な導入時期を迎えている。それにともない多数のロボットが開発され、ユーザーにとっては選択肢が増える一方で、業態に合わせてどのロボットを使うのがよいのか、複数ロボットの場合はどのような組合せがよいのか、それらをどのように管理すればよいのかといった新たな課題が顕在化してきた。

TIS株式会社とオリックス・レンテック株式会社は、サービスロボット領域で協業し、業種別ロボットパッケージの提供を2023年3月より開始することを発表した。

同協業では、協働ロボット、AGV（無人搬送車）を中心にロボットレンタルサービスを展開するオリックス・レンテックと多種多様なサービスロボットやセンサー、カメラ、サイネージなどのIoTデバイスを統合管理するTISの「RoboticBase」を組み合わせて業種別ロボットパッケージとして、各業種に合った最適なロボットと運用環境を提供する。

同パッケージは、オリックス・レンテックのロボットレンタルサービスとTISのロボット統合管理システムを組み合わせて、業種・業態別に複数用意されており、月額で料金を支払うサービスである。複数メーカのロボットを一元管理することで、運用にかかわる負担を最小限にする。

まずは、オフィスの受付業務向け「オフィスパッケージ」と、売場の広い店舗やショッピングモール向け「大規模店舗向けパッケージ」と「病院向けパッケージ」として、用途に応じたロボットとパッケージ共通のロボット管理機能を提供する。

オフィスパッケージでは、清掃ロボット1台と案内ロボット1台を用いて案内・床掃除の業務を自動化する。大規模店舗向けパッケージでは、清掃ロボット2台と案内ロボット6台が売場案内・フロア巡回・床清掃の業務を自動化し、総合病院向けパッケージで、配送ロボット4台と警備/清掃ロボット1台を用いて物品配送・フロア巡回・床清掃の業務を自動化する。今後、パッケージの種類を増やすとのこと。

パッケージ共通のロボット管理機能は、ロボット毎の機体情報などの登録、管理を行う「デバイス管理機能」、ロボット毎の運用場所などの登録、管理を行う「運用管理機能」、ロボット毎のサービス連絡先などの登録、管理を行う「連絡先管理機能」である。なお、オプションでロボットから取得したデータを活用した日報作成機能等を追加予定という。

業態別にその施設の規模や用途に合わせたサービスロボットと、それらを統合管理するシステムをまとめて提供することで、ロボットの選定に関わる機種評価時間の削減と、ロボット運用時の業務低減を図る。