SCSKとJMAC、小売業の店舗業務ナレッジをBIに搭載した「ナレコレBI」を提供開始

ECサイトや大手チェーン店などの競合との価格や顧客獲得の競争を強いられている小売業では、収益向上を目的にデータを活用した業務改善などの検討が進んでいる。また、消費社会における価値観の多様化、顧客行動の複雑化もあり、データそのものの価値がますます高まっていると同時に、データ量は増加の一途をたどっている。

その中で、自社が保有するデータを効率的に分析し、店舗運営における課題を見つけ出す手段の1つとしてBIツールの活用が有効だが、一方で「業務での活用方法がイメージしづらい」「導入後の活用が定着しない」「導入コストに対する費用対効果が分かりづらい」といった問題がある。

SCSK株式会社は、小売業が保有するデータを活用し、店舗管理業務に必要なナレッジを搭載した分析機能に加えて、実際の業務での活用方法を整備した「ナレコレBI」のサービス提供を開始した。

ナレコレBIは、小売業の店舗運営改善にむけて必要となる、標準的なデータ分析機能を提供するサービスである。SCSKのデータ分析システム構築の実績と日本能率協会コンサルティング(以下、JMAC)のコンサルティング実績をもとに、データの分析にとどまらず、店舗運営の課題解決にむけた施策の立案やビジネスの意思決定を支援する。

活用するデータはPOSデータなど16種類と定め、そのデータは「経営分析」「販売分析」「商品・店舗分析」「顧客・従業員生産性分析」の4カテゴリ計21画面の標準的な画面で分析できる。また、ナレコレBIはカスタマイズの必要はなく、即時に店舗別の売上実績や予測、顧客種別や購入率、来店状況が把握できる。
SCSKとJMAC、小売業の店舗業務ナレッジをBIに搭載した「ナレコレBI」を提供開始
データ分析システムの構築には、通常数か月~2年程度の期間を要するが、小売業のデータ分析に必要な標準的な機能を利用開始時に提供されるので、最短10営業日で利用を開始できる。

また、BIを活用した分析や問題点の把握、改善に向けたアクションまでの活用方法を業務フローとして整備しており、実施した業務改善の効果は企業自身がデータで確認することができる。

さらに、同サービスを有効活用できるよう、実践型の導入時研修と導入後2~3か月頃の定着化研修の計2回をJMACとともに標準サービスとして提供する。また、企業の業務改善のサイクルの定着まで支援する個別コンサルティングもオプションとして提供する。

SCSKは今後、安全在庫量を下回ったことを店舗の従業員に通知する「仕事指示(アラート)機能」を近日公開予定としている。将来的には、売上予測をシミュレーションする「予測機能」などの機能追加を検討していくとのこと。

なお、提供価格は以下の通り。価格には、BI機能、クラウド利用環境(AWS)、及びJMACによる導入時研修1回、定着化研修1回(計2回)が包含されている。また、最小利用数は30ユーザーで、それ以上の契約の場合は1ユーザー単位で追加となる。SCSKとJMAC、小売業の店舗業務ナレッジをBIに搭載した「ナレコレBI」を提供開始

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