ANA X、ANA経済圏の構築へ向け「ANA Pay」をリニューアル

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ANA X株式会社は、ANAグループのサービスや商品の入り口となるゲートアプリ「ANAマイレージクラブアプリ」や、ECモール「ANA Mall」をリリースするなど、航空事業だけでないサービス展開を進めている。

そうした中、ANAグループが運営するモバイルペイメントサービス「ANA Pay」を、2023年5月23日よりリニューアルすることを発表した。

「ANA Pay」は、ANAマイレージクラブ アプリで使える、200円の支払いごとに1マイル貯まるモバイルペイメントサービスだ。

以前の「ANA Pay」は、JCBブランドのクレジットカードでチャージすることでコード払いすることができるという仕様だったが、今回のリニューアルで、各種クレジットカード(VISA、MASTER、JCB、DINERS)やセブン銀行、現金、マイルなどでもチャージが可能となり、タッチ決済やオンライン決済で利用することができるようになった。

ANA X、ANA経済圏の構築へ向け「ANA Pay」をリニューアル
従来の「ANA Pay」と、新しくリニューアルされた「ANA Pay」の比較図

なお、現金やカードでのチャージと、マイルでのチャージでは口座が異なるため、支払いの際には、アプリ上でどちらの口座から支払うかを選択する必要がある。

ANA X、ANA経済圏の構築へ向け「ANA Pay」をリニューアル
ANA PayキャッシュとANA Payマイルで口座が分かれる。アプリ上で切り替えて両口座を利用することができる。

現段階では、ANA PayキャッシュとANA Payマイルの口座残高を合算することは出来ないが、今後機能改善を進めていく予定だという。

加えて、従来の「ANA Pay」のコード払いは別アプリとして利用可能だが、11月をもってサービスが終了するため、入会、チャージ、決済が段階的に停止される。その後は、新たな「ANA Pay」にてコード払いができるようになる予定だ。

マイルの利用先に関しては、従来の「ANA Pay」では航空券やアップグレード特典、ホテルやレンタカーなど限定的であったが、「ANA Pay」のリニューアルに伴い、1マイル1円で交換が可能となった。

これにより、「ANAマイレージクラブアプリ」や「ANA Mall」での利用に加え、NTTドコモの「iD(アイディ)」とVisaのタッチ決済に対応している対象店舗にて、通貨のように活用することができるようになった。

さらに、「ANA Pay」に登録すると、スマートフォン上で発行されるバーチャルプリペイドカードが自動発行され、VISA加盟店のECサイトにて利用することができる。

つまり、少額のマイルであっても貯める価値が生まれるため、これまで取り込めていなかったANAマイレージクラブ非会員の方々や、他の経済圏利用者も取り込むことができるということだ。

ANAグループは他にも、移動に対してマイルが貯まる「ANA Pocket」の提供なども行っており、今後はこうしたサービスの拡充や「ANA Pay」との連携などにも期待できそうだ。

ANA X 代表取締役社長 轟木一博氏は、「少額のマイルを活用できるようになることで、ANAマイレージクラブ自体の価値が向上する。それに伴い、お客様との接点もより強固になっていく。」と述べた。

ANA X、ANA経済圏の構築へ向け「ANA Pay」をリニューアル
ANA X 代表取締役社長 轟木一博氏

そして将来的には、「ANAマイレージクラブアプリ」や「ANA Pay」、「ANA Mall」をコア機能とし、そこで貯まるマイルやデータを活用したANA経済圏の構築を行っていくのだとした。

ANA X、ANA経済圏の構築へ向け「ANA Pay」をリニューアル
ANAグループが目指す、マイルで生活できる世界のイメージ図

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