アジラがAI警備システム「AI Security asilla」を拡張、「飛び降り予兆検知」「スケボー・自転車乗り入れ検知」などを実装

株式会社アジラは、行動認識AIを搭載した「AI Security asilla」のバージョンアップを発表した。

今回のバージョンアップは、マイナーバージョンアップではあるものの、検知精度の向上のみに留まらず、警備業や施設管理などの現場からの要望が大きかった「飛び降り/飛び込み予兆検知」を始めとした新機能が追加実装された。

  • 飛び降り予兆検知機能
  • アジラの研究チーム「Human Science AI Research(HSAR)」で展開されているヒューマンサイエンス領域の研究結果に基付いた「移動軌跡」「位置情報」「身体各所の動作パターン」などの飛び降りを行う者の特徴をAIにフィードバックすることで、潜在的な危険行動の兆候を検知・発報することで飛び降り行為を未然に防ぐ。

  • スケボー・自転車乗り入れ検知機能
  • 既に導入を頂いている施設からの要望が特に多かった「スケボー」「自転車」の乗り入れを検知する機能である。一般的な認識AIである物体認識AIではなく、asillaでは行動認識AIでの検知を行っているので、スケボーを手に持って検知範囲に進入しても検知されない。同じく自転車を押して歩いて検知範囲に進入しても検知されない。スケボーも自転車も人が乗車した状態で検知範囲に進入した時のみ危険行為として検知を行い発報する。

  • エスカレーター違和感検知
  • エスカレーターの階段部での逆走や危険行為などを検知する。これによりショッピングセンターなどの複合施設で、もっとも事故の発生が多い箇所の一つとされるエスカレーター周りの事故を防止する。

  • 違和感検知精度の向上による不審行動の検知
  • HSARのヒューマンサイエンス領域の研究を発展させた研究成果をasillaへ学習させることで、これまで以上に人間が違和感として感じる異変を同じく「違和感」としてAIが感知し、不審者の検出や落書きや粗暴行為、事故犯罪前兆などを検知できるようになった。

  • 混雑検知機能
  • あらかじめ設定したエリアに設定した人数以上の滞留をasillaが観測したときにアラートを発生させる。エスカレーターの降り口などに適切に設定することで、人流の詰まりによる将棋倒しなどの重大事故の発生防止が期待できる。

  • カメラ画角変更検知&自動再学習機能追加
  • 左右や上下の動き、ズームが可能なPTZカメラに対応した。カメラの向きやズームを変更すると、この変化を自動で検知し、必要な再学習を行う。

  • 警備日報用動画メモ機能追加
  • asillaが検知した異常や不審な動きを含む映像を自動的に切り分け、それぞれの映像クリップにメモを付け加える機能が追加された。これにより、警備日報や施設管理日報などへの活用が出来るようになった。

  • 他社製のサービスとの連携機能追加
  • asillaにAPI機能を搭載し、他社のプロダクトやソリューションとの自動連携が可能になった。既に他社開発のVMS(ビデオマネジメントシステム)との発報連携などが実装されている。

次期バージョンアップでは、「火事・炎検知」や「不審物検索機能」などの実装を予定しているとのこと。

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